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その9 ページ9

「よわ、そう.....?」
「えー?そうかなー」
「弱そうかなー?」
「敬語で物腰柔らかいせいかもしれないけど、なんかこう、例えば私がストーカーに襲われてても、助けてはくれるけどストーカーは捕まえてくれなさそうというかー...」

なんていうのかなー、でもとにかくもっと強そうな人がタイプかな!

そこまで言うと、頬杖をついていた右腕を安室さんに掴まれた。
なんだ?と思った瞬間にぐいっと引っ張られて強引に抱きしめられた。

抱きしめるといっても、私の右腕を彼の左手で掴んだまま、私の腰を彼の右腕で抱かれている、という感じ。

きゃー!なんてはしゃぐ女子高生2人は置いといて、にっこり笑っている安室さんと目が合った。
ほかの人は気付いていないだろうが、安室さんの表情は苛虐的で、背中がぞくっとした。なんか、怖いかも。

「僕が弱いと思うなら、この状態で僕から逃げてみてください」
「...ふふーん、私実は結構力強いんだから.....?」

ぐっぐっと片腕で安室さんを押し返す。あれ、え?この人びくともしない。
ぐいーーーーっと押してみても、楽しそうに笑った安室さんに掴まれた腕を引かれて、突っ張っていた腕の肘がかくんとあっさり曲がり、安室さんの胸に頬がぶつかるようにくっついた。

「あっあれ?んぐぐぐ!!」
「さぁほら、はやく離れないと...」

キスしてしまうかも知れませんね?

「待っ...!!」

押しても押しても離れない、どころか腰に回った腕はびくともしない。押した時に力を入れている風でもない。待って、待ってこの人強い。絶対ただの喫茶店アルバイターじゃない...!!

「ほら...」
「...!」

少しずつ近付く顔に焦る。
このままキスしてしまって、もう!っていうのも作戦としてありっちゃありだけど、でもそれは弱そうと言った私が負けたことになる。それは悔しい。
だからこそ全力で抵抗しているのに、結果はお察しの通り。

「あと少しですけど、なかなか離れませんね?」
「うぅ...!!」

もうダメだ、唇が触れる...!と、いうところで。

「...なんて、ね」
「え...?」

安室さんはあっさりと私を拘束する両手を離した。

「お店でそんなことしませんよ」
「既に色々してるよ...!」

遊ばれた?この私が?
むっかつく...!!予定にはないけど、仕返しだ!

「そうやって私で遊んでると、キスしますよ」
「お好きにどうぞ?」

小さく笑う安室さん。絶対私で遊んでる...!!

確信した私は素早く背伸びをして、その頬にキスをした。

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れい(プロフ) - 復元してくださりありがとうございます!! 此れからの更新も待ってますね (2019年2月23日 21時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - れいさん» お早いコメントありがとうございます!!なんとかかんとか復元ができましたのでまた続編のほうで続きを書きます…!ありがとうございます(;ω;) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - キャバ嬢 書きましょう!! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 陽香さん» ひええありがとうございます…!もっと更新できるように頑張ります!! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - ののいろ系女子さん» 最近降谷さんが出てきてませんがそろそろ出てきますので…!よろしくお願いします! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリス | 作成日時:2018年6月8日 9時

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