番外編 潜入！キャバ嬢５ ページ49
俺、降谷零は悩んでいた。
その悩みの種は、今公安で追っている東清隆という男の違法行為、その核心に迫るような証拠が見つからないこと。それからそのせいで最近、Aとゆっくり過ごすことができていないこと。
きっと寂しい思いをさせているだろう。先日なんて、日付が変わる前に帰れたと思ったのに、彼女の寝室は『寝てます、おこさないでね！』という貼り紙と鍵でしっかり閉ざされていた。寝顔さえ見せてくれないとは、拗ねているのだろうか。
そんな所も可愛いと思ってしまうがもちろん申し訳ない気持ちも大きいので、この案件は早く片付けたいと思っていた、そんな矢先に、さらに頭を悩ませる出来事が起きたのだ。
「なんだ、これは…？！」
「例のキャバクラに張り込んでいた前田が、すれ違った男性がこの封筒を落としたので拾って引き止めようとしたのですが…」
「…『公安警察諸君、中を確認したまえ』、か。ふざけているな」
A4より少し大きいサイズの茶封筒、その外側にわかりやすくでかでかとかかれた文字。
そして中にぱんぱんになるほど入っていた紙には、今まさに欲している情報がぎっちり、それでいてわかりやすく書かれていたのだ。
これが部下の集めた情報ならどんなに良かったことが…見知らぬ男が前田を公安だと知っていることも問題だし、この情報を欲しがっていると知っていることも、不信感を抱くには十分な理由だ。
「前田はすぐに振り返ったそうですが、誰もいなかったそうです」
「…このディスクはウィルスを持っていないか確認済みか？」
「はい、念のため中身も確認しましたが、実によく撮れた取引現場の画像と音声でした。」
風間の言葉にすぐさまノートパソコンで確認をする。
これは…確かによくできている。画像が時折少しブレていることや東清隆らしき男の声が時折女性を口説いていることを考えると、媒体はピアスやネックレス、髪飾りだろうか…つまり、女性が撮っている。
しかしこの茶封筒を落としていったのは男という報告。…いったいどうなってるんだ…。
そしてこの事態は更に翌週も、翌々週も続いた。
今度は前田ではなく、井上と風見に接触…つまり公安の者がバレている。
毎週水曜日に、無差別に公安の者と接触しては東清隆の情報を俺たちに流してくる。
暗殺の依頼現場、薬の取引、銃等の違法売買。
どの映像も同じ場所で、同じ目線から取られたもので…そこで俺は、こんなことをしそうな女性に気付いてしまった。
Aだ。
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れい(プロフ) - 復元してくださりありがとうございます!! 此れからの更新も待ってますね (2019年2月23日 21時) (
レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - れいさん» お早いコメントありがとうございます！！なんとかかんとか復元ができましたのでまた続編のほうで続きを書きます…！ありがとうございます(；ω；) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - キャバ嬢 書きましょう!! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 陽香さん» ひええありがとうございます…！もっと更新できるように頑張ります！！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - ののいろ系女子さん» 最近降谷さんが出てきてませんがそろそろ出てきますので…！よろしくお願いします！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリス | 作成日時：2018年6月8日 9時
