その１４ ページ14
「な、な、なんだよお前...知ってるぞ、ボクのAさんに言い寄ってるストーカーだろ...！」
お盆を持った透はいつもの笑顔で接客をし始めた。嘘でしょ？透、嘘でしょ？？(２回目)
男は透のことも知っているようだし、ストーカーで決まりだね。さてどうするか。
「え？...いいえ？僕とAさんは正式にお付き合いしていますから、ストーカーではありませんよ？それは」
あなたの方では？
笑顔を消して男を鋭く冷たい瞳で睨みつける透。
ひっと引きつった声をあげた男は、ナイフを逆手に持ち、大きく振りかぶる。
「透...！！」
「そんな大振りでは、わかりやすすぎますよ？」
ナイフを持った手の手首をぱっと掴み捻り、ナイフを落とさせる。落ちたナイフはすかさず彼が足で遠くへ滑らせた。
そのまま男の胸ぐらを掴んで引き寄せ、顔面に一撃。
うっわ、痛そうな音した...！！
見た目通りひ弱そうなその男は１発で沈黙。いや、男が弱いのか、透が強いのか...今の動き、ボクシングだよね？
沈黙した男をそのまま床に投げ捨てると透は私へ向き直った。
「大丈夫でしたか？Aさん」
「う、うん、ありがとう透！」
店の奥であがる黄色い歓声は無視である。女子高生は元気だな。
問題は彼だ。心配そうな表情をしてはいるが、その奥に怒りが見える。...なにストーカーなんかされてるんですか？って。
目をそらして乾いた笑いを浮かべると、先ほどの男が捨てられた体勢のまま小さな折りたたみナイフを持って透を睨みつけているのが見えた。
...仕方ないな。透を無視して男の目の前に座り込む。
ほんの少し震えて、鼻血を出しながら泣いている男に少し同情して、ナイフを持つ手を握る。
そしてナイフをもう片手でそっとつまんで引くと、男の手はあっさり離れた。
「こういうこと、したらダーメ。」
ね？
「...あ...は、はい...」
子供にするように叱るとぽっと頬を染めた男は返事をした。うんうん、わかるなら良し。私に怪我もないしね！
受け取ったナイフをたたんで、透に渡そうと立ち上がると
「！？」
ガッと頭を鷲掴みにされた。...透に。
そのまま力を込められる。いたい、いたいんだけど！
「Aお前...！そういう所だぞ...！！！」
「い、い、いたい、いたたたたた！何が！？」
「誰彼構わず優しくするなと言っている...！」
「あだだだだごめんなさいごめんなさい！！」
なんかいつもとキャラの違う気がする透に、この後しっかり怒られました。被害者ですけど！！？
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れい(プロフ) - 復元してくださりありがとうございます!! 此れからの更新も待ってますね (2019年2月23日 21時) (
レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - れいさん» お早いコメントありがとうございます！！なんとかかんとか復元ができましたのでまた続編のほうで続きを書きます…！ありがとうございます(；ω；) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - キャバ嬢 書きましょう!! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 陽香さん» ひええありがとうございます…！もっと更新できるように頑張ります！！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - ののいろ系女子さん» 最近降谷さんが出てきてませんがそろそろ出てきますので…！よろしくお願いします！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリス | 作成日時：2018年6月8日 9時
