その２ ページ2
そして私が今いるのはポアロから15分程度の場所にあるスーパーだ。
今日バーボンが出勤日なのは調べ済み。女子高生たちがいるのでお店を離れられず、あの女性店員が買い出しに来ることも予想していた。
出て来た。
スーパーから買い物袋を両手に持って出て来た女性に正面から近づき、すれ違った瞬間に買い物袋に切れ目を入れる。すると…
「あっ！」
ザラザラと中身が出て来るわけだ。慌ててしゃがんで拾い袋に入れようとするが、袋が破けてしまっているのを見てどうしよう…と呟いている。うん、計画通り。
少し通り過ぎたところで様子を見たところで駆け寄って、落ちているオレンジを手に取った。
「大丈夫ですか？」
「あ、ありがとうございます！」
袋が破けていることなど気づいていないようにオレンジを袋に入れようとすると、彼女からストップがかかる。
「実は袋、破けちゃって…いれてもダメなんです」
ウンウン、知ってる、計画通りだね！
「あ、じゃぁ私のエコバッグ使ってください！ついでに荷物持って帰るお手伝いもしますよ！」
「え！？」
スーパーの目の前で、自分と入れ違いにスーパーに向かって行った女性。それがエコバッグを持っていたってなんの疑問にもならない、でしょ？
ちょっと自分の頭の良さにフフーンと心の中で得意にしながらも声をかける。
「でも悪いですよ…！」
「いいですよ、私のエコバッグですし。こんなに持ったら重いでしょう？荷物を出したらそのままエコバッグ受け取って帰りますから！」
「…じゃぁお願いします。」
「はーい！」
持って帰ってバーボンに怪しまれないよう、破いたビニール袋はゴミ箱に捨てる。
歩きながら簡単な自己紹介と会話、どうやら梓というらしい。優しくて素敵な女性だ。仲良くなれそう！
そして着いたのは、まだ一度も足を踏み入れたことのない喫茶店、ポアロ。
「あれ？家じゃない…？」
「うん。そうなの、カフェの買い出しだったんだ！」
「どうりで荷物が多いわけだ！」
今知りました、というリアクション。うん、我ながら完璧！！
ドアを押して中に入り、荷物を置く彼女の手伝い。
バーボンは接客中のようでこちらに来れないから、私は堂々とスタッフルームに入った。
それはわずか十数秒のこと。その間にちらりと壁にあるシフト表を確認。
梓と彼以外にバイトはいないはずだし…『安室 透』これね。
パッと見て覚える。すぐに部屋を出て、梓に声をかけた。
「在庫分、スタッフルームに置いといたから！」
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れい(プロフ) - 復元してくださりありがとうございます!! 此れからの更新も待ってますね (2019年2月23日 21時) (
レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - れいさん» お早いコメントありがとうございます！！なんとかかんとか復元ができましたのでまた続編のほうで続きを書きます…！ありがとうございます(；ω；) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - キャバ嬢 書きましょう!! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 陽香さん» ひええありがとうございます…！もっと更新できるように頑張ります！！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - ののいろ系女子さん» 最近降谷さんが出てきてませんがそろそろ出てきますので…！よろしくお願いします！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリス | 作成日時：2018年6月8日 9時
