【安室透】続！ハニトラ仕掛けたら惚れられました【降谷零】 (ページ4)

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番外編潜入！キャバ嬢８ページ4

「な、なんだテメェは？！」
「警察だ」

そのやりとりにハッとしたAは、東にくっついていた体を話して俺の後ろにまわった。

「あ？なにしてる？！…まさかテメェ、そっち側か？！」
「ふふーん！現行犯よ現行犯！！」
「くそ女…！！」

東が懐から出して構えた銃を、銃弾で弾いた。これで利き手は使えない、…こんなに簡単なら、もっとはやくこうするべきだったなと考えながら、背後で東に向かって変態！アホ！と暴言を吐くAの手を取り、

「えっ」

かしゃん、と手錠をかけた。

「なんで？！？！」
「当たり前だこの馬鹿！！少し静かにしてろ！」
「ひぇっ」

俺の怒った声に肩を大きく跳ねさせて、黙る。
そのままその場の全員に手錠をかけて、イヤホンマイクで制圧完了を聞き、後を部下に任せた。
もちろん、Aは連れて。

車にぎゅっと彼女を押し込み、そのまま職場へ向かった。そのまま逮捕されるとでも考えているのか、顔を青くしたAは、それでも静かに助手席に座って車が止まるのを待っていた。

一言も会話がないまま、使用されていない会議室へ入る。
そして扉を閉めたところで、ようやく彼女が一言。

「あ、あの、零…、…怒ってる？」

うかがうようなこの一言に、今の今まで我慢していた感情が爆発し、彼女の両手の手首にかかる手錠を掴み、強く壁に押し付けた。がちゃ、と金属音が鳴り彼女の表情が歪んだが、そんなことを考慮して力を緩めてやるような、そんな余裕は俺にはなかった。

「怒っているか、だと…？はは、随分な質問だな。怒ってるに、決まってるだろう！！」
「い、痛…でも、だって、」
「ならあれか？毎週水曜日に公安の誰かに情報を渡してたのもAか？」
「あ、ううん、私は情報を集めるだけ集めて、それは私の仲間が…」
「仲間…？！どういうことだ！！」

それから涙目のAに全て話させた。
シークレット時代の自分たちの腹心たちが手伝ってくれたと。自分は自主的に潜入し、情報を集めたと。
どんどん険しくなる俺の表情に、焦ったように、

「だって、零、困ってたじゃん！だから力になりたいと思って…！零のためにやったんだよ！」

そう言ったA。ぷつん、と音が聞こえた気がした。

「誰が！お前に！こんなことを頼んだ？！」
「…！」

俺の為にだと？俺の為に俺以外の男に尻尾を振り、触れ合い、あまつさえ身体を許した、それを喜べと俺にいうのか？！恋人である俺に！！他の男に抱かれたことを褒めろと！！？