11話 反省､後悔 ページ12
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先生 ｢では､女子同士､男子同士てペアを作ってください｡ただし1回目と同じ人はなしですよ？
それではどうぞ｣
あぁぁぁ
完全に終わった
先生 ｢余ったのは如月さんですか
では今回のお題は｣
お題は…？
先生 ｢今1番反省していること､後悔していること｡です｣
ねぇ､完全に狙ってるよね
｢っ…｣
言わなきゃ､また誤解される
でも言えない
怖い
前原 ｢ないんじゃねぇの？黙りこくってんじゃん｣
中村 ｢……｣
寺坂 ｢どうせ早くこんなとこからいなくなりたいって思ってんだろ､それかそもそも悪いと思ってないんじゃね？｣
ちがう
狭間 ｢言うことがないなら別に言わなくていいのよ､もっと一人になるだけだから｣
言うことがないんじゃない
言わなくちゃいけない
でも言ったところでどうなる
みんなは許してくれる？
そんなわけない…
私なら許せない
謝らなきゃいけないのはわかってるけど…
怖い
ザワザワしている教室､話す雰囲気になんてなってない
先生 ｢静かに｡今は如月さんの発言の時間です｡
如月さん､しっかりと伝えないと､この先さらに後悔しますよ｣
先生…
｢わっ､私はA組で､カーストトップの莉奈と､加奈と仲が良かった､け､けど2人になんか､逆らえなくて､自分､の意見すら言えなくて､ずっと､ずっと流されてた｡｣
教室は誰も息をしていないのかと思うくらいシーンとしている
｢その場に､合わせて笑ったり､な､泣いたり､思ってもないことを､言ってた､こんなこと､しちゃいけないって､傷つく人がいるって､分かってた｡
けど…止められなかった｣
｢え､A組にも2人に､よく思われてない人がいて､庇ったら､次はわ､私が標的に､なるんじゃないかって思って､止めることなんて､できなかった｣
｢こ､こんな状況で､謝られてもゆ､許してもらえないって言うのはしょ､承知してます､でも謝らせてください
ごめんなさい｣
シーンとする教室｡
その沈黙を破ったのは女子学級委員の片岡さんだった
片岡 ｢私､如月さんのこと誤解してた…
いつもあの2人といたし､本心を言ってるのかと思ってた｣
倉橋 ｢私も…確かに権力持った人たちに脅されたりしたら逆らえないよね｣
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作者名：いちごみるく | 作成日時：2019年4月21日 0時
