360) ソヨンの話 (YN side) ページ10
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ソヨン「ユノ…ジニョクオッパは私の気持ちに気づいていたのかもしれない。私が好きなのは…結婚したいのはユノだって。」
ユノ「ソヨン…それは…」
ソヨン「もしそれが原因でジニョクオッパがいなくなったんだとしたら、私達のせいよ。」
ユノ「…」
ソヨン「ユノがあんな女に騙されたりするから！みんながおかしくなっちゃったじゃない！」
急に声を荒げたソヨンに、ウェイターがビックリして振り返った。
ユノ「ソヨン！いい加減にしろ！俺は騙されてなんかいない。彼女はキムジェジュンの交際相手なんかじゃない！」
ソヨン「ユノこそ目を覚まして！あなたはチョン家の人間なのよ？一般人でましてや日本人となんて、付き合えるわけないじゃない！」
ユノ「…お前ならいいのか？」
ソヨン「…」
ユノ「お前ならいいって言うのか？彼女とお前は何が違う？国籍が何だよ？俺達は彼女よりも偉いのか？」
ソヨン「ユノ！」
ユノ「…何を言っても無駄だな。呼び出して悪かった。」
会計表を持って出口に向かった。
さっきのウェイターに「お騒がせしてすいません」と告げて店を出た。
春らしい晴天の青空を見上げながら、大きなため息をついた。
車に乗り込むとスマホをチェックする。
兄貴からの返信もない。
結局兄貴の失踪の理由もわからずじまいで。
ソヨンの言うような理由だとは、到底考えづらかった。
とりあえず会社に戻ろう。
エンジンをかけた時に手のひらでスマホが震えた。
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※
※
ユノ「遅くなった」
電話の主はドンへだった。話があるから時間を作れと。
30分で戻るから、会社の俺の部屋で待つように言った。
ドンヘ「遅えよ。腹減った。」
ユノ「ちゃんと昼飯買ってきただろ？文句言うな。」
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作者名：mari
| 作成日時：2020年3月8日 14時
