358) 有意義な時間1 (You side) ページ8
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《俺はひと眠りしますから》
山盛りに買ってきたコンビニのごはんとお味噌汁を完食して、お腹いっぱいになったらしいチャンミンに追い出された。
エレベーターに乗って6階の自分の部屋まで戻ると、夜通しユノと話をしていたソファーに座る。
なんだかまだユノの香りが残っている気がして。
顔がぽっと赤くなるのがわかった。
直ぐに会いたい。いつでも一緒にいたいと思う。
A「なんか…すごく好きなんだ。私…」
過去に誰と付き合っても、こんな風に思ったことは無かったな。
寝不足じゃないわけではないけれど、ユノだって仕事しているし、私だけ眠るのは申し訳ない気がして。
よし！せっかくのお休みなんだし、有効に時間を使おう！
カバンからスマホを取り出して、タップした。
《もしもし？ルナさん？》
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A「まさかルナさんにやってもらえるなんて…嘘みたい！」
ルナ「急にキャンセルが入って空いていたよのよ。それに久しぶりにAちゃんにも会いたかったしね！」
ルナさんは韓国の有名なカリスマ美容師。
たくさんの芸能人や有名人を顧客に持っていて、ジェジュンの担当美容師でもあった。
昔からジェジュンの撮影にもヘアスタイリストとして付いていてくれた人で、私とジェジュンの関係を知る数少ない人。
韓国の美容室なんてここしか知らないから電話してみたら、まさかルナさんに切ってもらえるなんて！
予約だって数ヶ月待ちなのに！
ルナ「伸びたわねー。何ヵ月切ってないの？」
A「うーん…前に来たの3ヶ月前かなぁ…」
ルナ「相変わらずの無頓着ね。うちに来ても練習生のカットモデルばっかりやってくれてるし。美人なんだからもっとお洒落すればいいのに。」
鏡の中に映る私に話しかけた。
そう言うルナさんだって、現役のモデルさんみたいに恐ろしく美人だ。
A「結局、仕事中は汗かいて走り回ってますから(笑)それに誰も気にしないですよ。」
ルナ「何言ってるの。ジェジュンを射止めた人が。」
A「ちょっと！ルナさん！」
ルナ「大丈夫よ。この個室は防音なの。芸能人専用に作ってるからね！」
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作者名：mari
| 作成日時：2020年3月8日 14時
