363) 金髪美人登場1 (You side) ページ13
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春らしくピンク系アッシュのセミロング。
毛先を遊ばせるように、軽く巻いた髪がまるで自分じゃないみたいで。
歩いていて鏡がある度に覗き込んだ。
結局ルナさんは、「代金はジェジュンにツケとくわ(笑)」と言って受け取ってくれず。
ルナ「やっぱり私の目に狂いは無いわね。その辺のモデルより可愛いわよ。」
ついでだからとメイクもやり直してくれて、変身の記念にって写真まで撮ってくれた。
中身はちっとも変わってないのに、軽くなった髪のせいか足取りも軽い。
少し足をのばして、武の就職のお祝いと、両親に何かプレゼントしようとデパートにやってきた。
武には腕時計をちょっと奮発して。
お父さんとお母さんには春物のセーターをお揃いで。
たまにはお揃いの服を着て一緒に出掛けて欲しいな。
いつか一緒に韓国に来て欲しい。
一人前とは言わないけれど、頑張っている姿を見て欲しいと思う。
言葉にしなくても、きっと心配してくれていると思うから。
A「あ、そろそろ帰らないと。ユノが帰ってきちゃう。」
タクシーで行けばすぐだけど、お金を沢山使っちゃったから地下鉄の駅へ向かった。
かさばる紙袋がジャマして歩きづらい。
交通カードをどこに入れたかな?と思ってポケットをガサガサしていると、
男A「重たそうだねーお姉さん。俺達が持ってやろうか?」
男B「でさー俺達これから暇なんだけど、遊びに行かない?」
左右を挟まれるようにして荷物を持とうとするから
A「ちょっ…結構ですから!は、離して下さい!」
男A「なんだよ。親切に荷物持ってやろうと思ったのにさ。いいから行こうよ。この先に…」
【ボコッ】
鈍い音がして、何か言いかけた男の人の体が急に視界から消えた。
A「え…?」
頭を抑えてうずくまる人の隣には、それはそれは綺麗な金髪の綺麗な男の人。
「お前ら。いくらお姉さんが綺麗でも同意もなく触ったらダメだろう。」
男「うっ…レラ様!!」
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作者名:mari | 作成日時:2020年3月8日 14時