338)寂しい部屋（You side) ページ38
ユノ「あ、変な意味じゃないから！ゆっくりくつろいでって意味！」
A「あ/// ありがとう///////」
急にユノが変な事を言い出すから、ぶわっと顔が熱くなる。
これって…泊まっていってもいいってことかな…
ユノ「お湯ためてくる！！」
何故かユノまで真っ赤になって、大股でバスルームに歩いていった。
部屋の中をあらためて見てみると、無駄なものは一切置いてない本当にシンプルな部屋で。
キッチンにもコップ以外何もない。
実家の武の部屋なんて、足の踏み場も無いほど散らかっていた。雑誌やら趣味のもので溢れてたけどな。
ジェジュンの部屋はいつもキレイで私の部屋よりよほど女性っぽかった。
今朝見たチャンミンの部屋は、男のくせに私の部屋よりきれいだったし、調理道具もいっぱいあった。
A「なんだか…寂しい…」
広くて豪華な部屋だけど…そこには生活感がまるで無かった。
ユノ「殺風景な部屋だろ？本当に寝に帰るだけだから…」
ふいに後ろから話しかけられて振り向くと、そこにはバツの悪そうな顔をしたユノが立っていた。
A「ううん、そんなこと無いよ。なんだか私の散らかった部屋、先に見られて恥ずかしいなって。」
ユノ「急に連れてきたりしてごめんな。明日も休みなんだから焦る必要なんて無いのに。早く会いたくて我慢できなかった。俺、中学生みたいだな。」
恥ずかしそうにうつむきながら、手に持った着替えごと私を抱き締める。
A「私もだよ。ユノに会いたかった。」
ユノ「今日は一緒にいてくれる？」
A「うん。泊まっていってもいいの？」
ユノ「当たり前だろ？」
顔をあげるとユノのアーモンドみたいな瞳に私が写っていて。
クイッと片方だけ口角をあげると唇の上のホクロがよく見える。
思わず見惚れていたら、ふっと唇を塞がれた。
.
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作者名：mari
| 作成日時：2019年5月16日 0時
