325) すんなりいかないこと1（ＣＭ side) ページ25
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ドンヘさんと一緒に武をこの部屋に連れてきてゲストルームに寝かせた後、ドンヘさんは飲み足りないと言った俺に付き合ってくれると言った。
チャンミン「大丈夫なんですか？医者に止められてるって…」
ドンヘ「あぁ…でもチャンミン達が旨そうに飲んでるの見て我慢できねぇって！あ、ユノには内緒な！」
いいのかな？と思いながらもビールを注いで、俺も自分のグラスのビールを飲み干そうとした時
ドンヘ「チャンミンもAちゃんが好きなんだろ？」
ブフオーーッ！！
盛大にビールを吹き出した。
ドンヘ「あーあ。わかりやす…」
飛び散ったビールを慌ててティッシュで拭きながら
チャンミン「なんですか！唐突にそんなこと！」
手は震えてないか、目は泳いでないか、動揺が隠せない。
ドンヘ「自分のものにしたいとか、思わなかったの？」
チャンミン「…」
ドンヘ「チャンミンなら十分…」
チャンミン「最初から扱いは弟でしたし…出会った時にもうヌナの中にはチョンさんが住んでいました。」
なんだろう…
ドンヘさんには素直に答えてしまう。
ドンヘ「そっか。鈍感カップルの側にいるのは辛いよな。さ、飲め飲め。」
そのビール俺のだよ。と突っ込みたかったけれど、この人はこの人で心配してくれてるらしい。
ドンヘ「俺はユノのダチだから…あいつには幸せになって欲しいけど…なかなか背負ってる物が大きくてさ。」
チャンミン「…」
ドンヘ「金持ちの気軽な次男坊に見えるかもしれないけど、なかなか自由にならないことも多くて。」
チャンミン「…どういう意味ですか？」
ドンヘ「あいつの親は、あー…特に親父さんな。息子たちを自分の所有物だと思ってる。思うがままに動かしたいのさ。」
チャンミン「交際相手も…って事ですか？」
ドンヘ「そういうこと。きっとこの先、すんなりとはいかないことがあると思うけど…Aちゃんを助けてやって欲しい。」
チャンミン「…」
ドンヘ「チャンミンにこんなこと頼むの、残酷か。」
チャンミン「いや…」
わざわざ俺にこんなことを頼むのって、《すんなりいかないこと》が待ち構えているということ？
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作者名：mari
| 作成日時：2019年5月16日 0時
