315) それぞれの想い3（You side) ページ15
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ユノ「俺ばっかりがAを好きで。俺ばっかりが妬いてるのかと思ってた。」
驚いた。
ユノがそんな風に思っていたなんて。
私よりもはるかに大人で。
いつでも余裕があるように見えたのに。
ユノ「引いた…よな…ごめん。」
目の前で小さく項垂れるユノが堪らなくいとおしかった。
A「そんなことない。ユノ…ありがとう。ユノの優しさに甘えて、沢山心配かけてごめんね。」
繋いだ手をぎゅっと握り返した。
A「ジェジュン…ううん、キム・ジェジュンさんが出した宿題の答えは…ユノの言うとおりanswerだった。彼の作った曲は彼からのメッセージで…写真集は私からの…answer…」
ユノ「…」
A「今回の新曲のバラードは…別れた恋人を想う男性目線の歌詞で… 付き合っていた頃の懐かしい思い出だったり後悔だったり…どうすれば一緒にいられたんだろう？っていう問いだった…」
ユノ「そうか…」
A「ジェジュンの言いたいことは何だったのか、最初は全然わからなくて… 私の両親の会話をヒントにチャンミンが気づいてくれたの。」
ユノ「Aは…なんて答えたの？」
A「付き合ってた頃…って言っても彼は忙しかったから滅多に会えなかったけど…その頃に行ってみたかった所や一緒にやりたかった事を絵に描いた。シウォンさんがそれを気に入ってくれて…そのまま10パターンで撮影することになったの。」
ユノ「そうか…。」
A「映画館だったりお祭りだったり…芸能人の彼とは絶対に叶えられない事ばかり…仕方がない事だけと、当時の私は凄く寂しくて。」
ユノ「…」
A「でもね…ユノ。それは全て過去なの。answerの中に私は彼との未来をひとつも入れなかった…凄く…凄く嫌な女でしょう？」
《僕はここにいるのに 相変わらず君を愛してる…》
ジェジュンの想いに…私はひとつも未来を入れなかった。
これが…私の答えです。
ごめんなさい…
ごめんなさい… ジェジュン…
ユノ「ありがとう…A…話してくれてありがとう…二度と疑ったりしない。俺を信じてくれる？」
A「うん。ユノが日本まで会いに来てくれた時…本当に嬉しかった。きつい撮影をなんとか乗り越えられたのもユノのお陰なの。だからそんな風に思わないで？」
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作者名：mari
| 作成日時：2019年5月16日 0時
