301) 七不思議（You side) ページ1
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武「それに…俺が姉ちゃんと住んだら、ユノヒョンに迷惑だろうから(笑)」
A「なっ//////あんたがそんな事心配しなくていいからっ！」
武「ユノヒョン、あれから何度かメールくれてさ。姉ちゃんの事宜しく頼むって。」
A「ユノが？」
武「心配で仕方がなかったんだろうけど、仕事中の姉ちゃんにバンバンメール出来なかったんだろうな。可愛いとこあるな、あの人(笑)」
知らなかった。
私が電話をするといつも余裕たっぷりだったのに。
武「姉ちゃんのこと、好きで好きで仕方がないって感じ？あんな凄い人が姉ちゃんのどこがいいんだろな？世界の七不思議。」
A「う、うるさいな。それより皆に渡すお土産整理しなくていいの？今日の夜しか渡すチャンスは無いよ！」
こんな弟でも忙しいらしく、明日の昼の便で日本にとんぼ返りするらしい。
スーツケース1個と半分は全部お土産？ユノとドンヘさんとチャンミンとユノのご両親にまで。
A「まだユノのご両親にもご挨拶もしたことないのに…お母さんったら気が早い。」
武「俺もそう言ったんだけどさー、ああ、これチャンミンさんにって母ちゃんが。」
A「お酒ばっかりじゃん(笑)」
武「うちに来たとき、日本酒のこれが好きだって言ってたから。デパートまで買いに行ったらしいよ。」
A「こっちでも売ってるのにね…でもチャンミンきっと喜ぶよ！あー…でも…」
武「チャンミンさんは仕事？今日は会えない？」
A「チャンミンも休みなんだけど…至福の時間の邪魔するなって言われてて…でもちよっとだけ…これを渡すだけならいいかな。近いし。」
出掛ける前に行ってみようかな。
さすがに昼過ぎまで寝てることは無いだろうし。
武が来たのに黙って帰ったって聞いたら、怒りそうな気もするし。
※
※
A「本当に行かなくていいの？」
武「いいに決まってるだろ！子供じゃあるまいし！ひとりで行ってくる！」
この先お勤めすることになる会社はここから電車で3駅だけど、当然私も行くものかと思ってた。
A「地下鉄の乗り方わかる？地図は持ってるの？」
武「小学生じゃあるまいし！姉ちゃんも母ちゃんそっくり！行ってくる！」
A「…終わったら電話しなさいよ。」
そうだよね。
もうあの時のままの弟じゃないんだ。
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作者名：mari
| 作成日時：2019年5月16日 0時
