258)呆れる< CM side> ページ8
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ユリさんか。
ヌナの鞄から鍵を盗んで戻せるのは彼女しか居ないだろうな。
チャンミン「西村さん…心当たりがあるんじゃないですか？」
西村「…頼む。この件は俺に任せてくれないか？ 」
西村さんはきっと全てわかっている。わかった上でこんな事を言っているんだろうけど。
チャンミン「…これは犯罪ですよ？怪我までしてる。」
身内だからと言って許される事ではない。でも確かに警察を介入させたら、モデルがすり変わった事がばれる確率が高いのも事実。
どうしたものかと考えていると、ヌナはあっさりと西村さんの申し出に承諾した。
A「西村さんを信じます。」
そのお天気な頭はいったいどうすれば治るのか。
一度頭の中を見てみたいもんだ。
チャンミン「手…」
A「え？」
チャンミン「手をみせろ。」
ハンカチをそっと外すと所々に小さな傷。
入念に確認したけれど、大きな傷は無かった。
チャンミン「細かいキズが沢山あるけど…ガラスも刺さってない。絆創膏で大丈夫」
救急箱から絆創膏を出して、ヌナの小さな手に貼り付けていく。
この手をとるのは自分だったらいいのに…とやりきれない気持ちを隠して。
チャンミン「シウォンさんに訴えられでもして…ユリさんが認めなかったらどうするつもりですか？」
A「…」
チャンミン「やっぱ、何も考えてないか！ いい加減、そのバカがつくほどのお人好しヤメロ。ヌナが傷つくと、傷つく人が他にもいるんだぞ！！」
A「他にもって…」
チャンミン「あ…いや、ユンホさんとか？」
A「ユノには言わないで？お願い、チャンミン。」
チャンミン「…」
言えるわけ無いだろ。
そんな事言ったらきっとあの人はすっとんでくるに違いない。
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259)悪魔の微笑< You side>→←257)兄貴< YN side>
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作者名：mari
| 作成日時：2018年11月4日 1時
