300)武がやってくる！<You side> ページ50
.
A「いったい何…？その大荷物…」
AM11時 仁川空港の到着ゲートに現れた弟は両手に大きなスーツケース。
武「だろ？これみんな母ちゃんが持たせた土産だよ。これでも減らしたんだぜ。」
A「ああー…ご苦労様。これじゃ会社に行く前に一旦家に行って荷物類置かないと駄目だね。」
スーツケースをひとつ引き取って高速バス乗り場に向かった。
A「ユノがね。迎えに来れなくてごめんって。どうしても抜けられない会議があったらしくて…」
武「いいんだよ。元々ソウルまでひとりで行こうと思ってたし、姉ちゃんが来てくれただけでもありがたい。」
二人がけの座席の隣にはスーツ姿の弟。すっかり逞しくなって、大人の男性だ。
私の後ろを泣きながら追いかけてきたあの時の弟はもういない。
嬉しいような寂しいような。
バスを降りて10分程歩くと私のマンションに到着した。
A「約束は15時？」
武「そう。ここから近い？」
武が就職する会社はここから地下鉄で3駅だから、30分前に出れば余裕だし。
A「時間はあるから少しゆっくりすればいいよ。」
そう言ってコーヒーの準備をしていた。
上着を脱いで部屋の中を物色する弟。
武「ほんと狭いな。ここで家賃いくら？」
A「会社の寮扱いになってるから家賃は知らない。それに独り暮らしだもん、十分だよ。」
武「俺の部屋無いじゃん？」
は？
A「もしかして…ここで暮らそうとか思ってないでしょうね…」
武「まぁーこんだけ狭いと無理かな。」
A「当たり前でしょうが！！住む所も決めてないの！？」
武「最初の1ヶ月は会社の寮を貸してくれるらしいんだけど、老朽化激しくて取り壊されるらしいんだよね。だからその間に探さないと。」
A「そういうこと？じゃあその時は探すの手伝うし。ああ、ビックリした！」
武「それに…俺が姉ちゃんと住んだら、ユノヒョンに迷惑だろうから(笑)」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 345人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mari
| 作成日時：2018年11月4日 1時
