296)呆れるチャンミン<You side> ページ46
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ジェジュンの後ろ姿を見送って、暫く車のなかでぼーっとしていた。
どのくらい時間が過ぎたんだろう、窓を叩かれてハッと顔をあげると、そこにはチャンミンが立っていた。
慌てて車から降りる。
チャンミン「ジェジュンさんは？」
A「もう行ったよ…だいぶ前に。」
チャンミン「…ちゃんと話せましたか？」
A「…うん。でも…」
チャンミン「でも？」
A「ユノの事…話せなかった…」
チャンミンは肩を下げて大きくため息をつくと
チャンミン「事務所の件は？どうするんです？」
A「それはちゃんと断っ… え？なんで知ってるの！？」
ジェジュンの事務所に誘われている件は、誰にも言ってなかった筈なのに。
チャンミン「例のキス事件の時、本人から聞いたんです。自分のせいでヌナが嫌な思いをしているの事に、責任を感じてるんだと思いますよ」
私から車の鍵を受け取って施錠するとエレベーターのほうに歩けと促す。
A「事務所の件は…ちゃんと断ったよ。今の仕事好きだし…キツイけどやりがいも感じてるし…」
チャンミン「だったらなんでそんなに暗い顔してるんですか？」
A「この仕事…やっぱり受けちゃいけなかった気がして。」
チャンミンが長い足をピタリと止めて振り返った。
チャンミン「まさか。揺れてるんですか？チョンさんとジェジュンさんの間で。」
A「…そうじゃないよ。写真集の仕事が終わってもこの仕事をしている限りジェジュンとはお仕事するだろうし。どうすればいいかわからないだけ。」
チャンミン「…」
チャンミンは怒っているのか呆れているのかよくわからないような顔をして
チャンミン「ま…やりずらいのはわかりますけど。仕事は仕事と割りきってください。明日から暫く休みなんだし。気分転換してきてくださいよ。」
そう言ってエレベーターに乗り込んだ。
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作者名：mari
| 作成日時：2018年11月4日 1時
