287)想定外2<You side> ページ37
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シウォン「機材の管理を任せっきりにしていた俺も悪い。シムさんとAさんには嫌な思いをさせてしまいました。こちらこそ申し訳ありません。」
A「シウォンさん…」
いつも意地悪なことばっかり言っているくせに、今日のシウォンさんは何だかいつもと違う。
ジェジュン「なに？何の話？」
一人だけ取り残されていたジェジュンが話に割って入った。
チャンミン「僕たちの不注意でシウォンさんの大切なカメラを破損してしまいました。幸い修理が出来る範疇でしたので、今、西村さんの知り合いの技術のある方に修理して貰っています。撮影したデータも無事でした。」
ジェジュン「不注意って？あんなに神経使って大切に扱ってたのに？」
何かおかしいと思ったのか、ジェジュンが食い下がる。
シウォン「データは無事だったんだ。もういいだろ？早く始めようぜ。」
ひとり納得いかない顔のジェジュンだったけど、シウォンさんが出してきた何百枚もある写真たちに直ぐに釘付けになった。
シウォン「画面上だと俺の思った色がでなくて、どうしても紙媒体で見せたかったんだ。本当はもっとあったけど俺の独断でこれだけに絞った。シーン別に分けてある。」
一番最初に撮った古い映画館のシーン。
たった3週間前の事なのに、1年前くらいの出来事に感じる。
A「わぁ…」
何て表現したらいいのかわからないけれど、シウォンさん独特の色使い。
廃館寸前の映画館のレトロな雰囲気がそのまま写し出されていた。
A「二人ともとっても綺麗！」
横顔や後ろ姿が多くて、樹里ちゃんの顔ははっきりとは写っていないものの、ジェジュンと樹里ちゃんはとても綺麗だった。
写真を見たジェジュンの口角が上がる。
気に入ったんだな。
ただでさえ美しい二人の魅力を、シウォンさんが最大限引き出したこの写真。
素人の私が見ても引き込まれる。
カン「ジェジュン、いい表情だな。まるで本当の恋人を前にしているみたいだ。」
ジェジュン「俺は…ずっと恋をしてますから。」
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288)キスの写真<You side>→←286)想定外1<You side>
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作者名：mari
| 作成日時：2018年11月4日 1時
