284)離さない<YＮ side> ページ34
.
チャンミン「ヌナ。明日は寝坊はしないでくださいよ！」
A「わかってるって！チャンミンごめんね！ありがとう。」
ふたりを乗せたタクシーがだんだん小さくなっていって、やがて見えなくなった。
ユノ「俺たちも帰ろうか？」
A「うん。あの…ユノ…」
ユノ「ん？」
A「さっきはありがとう。嬉しかった…」
顔を真っ赤にして俯くAが可愛くて、直ぐにでも抱きしめてキスしたい衝動にかられる。
ユノ「ははっ…ちょっと格好つけちゃったけど…嘘は無いよ。」
A「うん。」
ユノ「それにしても榊さんはAのお父さんみたいだな。心配でしょうがないみたいだ。」
A「ふふっ！せめてお兄さんにしてあげて(笑)」
飲んでしまったから車で帰るわけもいかず、大通りに出てタクシーを拾った。
※
※
※
ユノ「…また明日は電車で通勤だな。」
酷い混雑だったけど、堂々とAにくっつけるから嫌いじゃない。
俺の胸の中で既に寝息を立てているのは愛しい人。
俺が勝手に変えた暗証番号に苦笑いしつつも
A「そのままでいいよ(笑)絶対に忘れないし。でも今日もここに来て良かったの？ユノ、仕事忙しいんじゃないの？」
ユノ「いいんだよ。病み上がりだしまだ心配だから。」
本当は俺が一緒に居たい。Aが居なかった3週間の乾きを癒せていないから。
寝顔を見ながら、さっきの榊さんの言葉を思い出していた。
《Aは日本人です。いつまでもこの国にいるとは限らない。》
手放すつもりなど全くないけれど、会社の人事異動でもあれば、日本に戻らなければいけない。
そう考えると、Aを半ば無理矢理韓国に連れてきたキム・ジェジュンの気持ちもわからなくは無い。
ユノ「…」
もしもその時が来たら俺が日本に行けばいい。
俺たちに離れる選択肢は無いから。
もっと頼ってほしい。もっと甘えて欲しい。
腕の中でモゾモゾと動くAのオデコにそっとキスをして眠りについた。
.
285)編集会議<You side>→←283)榊さんの苦言2<You side>
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 345人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mari
| 作成日時：2018年11月4日 1時
