278)満員電車2< You side> ページ28
.
大嫌いな満員電車もユノがいてくれるだけてこんなに楽しい。
たまにはいいかもな、うん。(笑)
それでも途中駅からなだれ込むように乗ってきた乗客達に押されて転びそうになってユノが咄嗟に支えてくれた。
埋もれそうになる私を片手で支えて、もう片方の手で手すりを掴む。
ユノの手が好き。細い指もゴツゴツした関節も。
私の腰に回した多きな手に力が入る。かなりの力で踏ん張っていてくれているのがわかる。
A「ユノ、大丈夫？」
ユノ「平気。Aこそ大丈夫か？俺につかまってて。」
A「うん。」
ぎゅうぎゅうに押されてそんなつもりは無くてもくっついてしまうから
ユノの匂いに酔いそう。
このままずっと駅に着かなければいいのにと思ってしまう。
他の乗客から頭ひとつ飛び出ているユノが目立つのは仕方がないけど
女性たちの注目を一斉に集めてるなんて、本人は全く気がついていないんだろうな。
目的駅について押し出されるように二人で電車を降りる。
ユノ「いつもあんなに混んでるのか？」
A「今日はギリギリだったからかなぁ？いつもはもう少しマシなんだけどね。」
この満員具合いが嫌で、いつもはもっと早く家を出ているから。
ユノ「心配だよ。 他人がAにくっつくのも嫌だし。痴漢とかされたら…」
A「ははっ！過保護だなぁ ！会社員なんてそんなもんだよ！あ、遅刻しちゃう！行ってくるね！電話するから！」
お姫様扱いされるのがなんだかくすぐってくて、逃げるように駆け出した。
.
279)酷い姉< You side>→←277)満員電車1< YN side>
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 345人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mari
| 作成日時：2018年11月4日 1時
