275)ダメダメだった私< You side> ページ25
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ユノ「起きてる？」
A「うん…」
ユノでいっぱいにして欲しかった。
仕事の事もジェジュンの事も全て忘れられるくらいに、ユノに溺れてしまいたかった。
ユノは優しかった。
求めるままにたくさんのキスをくれた。何度も何度も。
ユノ「体は大丈夫？」
A「うん。大丈夫。」
脱ぎ捨てた服はどこにいってしまったのかわからない。
少しの隙間もない位にびったりとくっついて、ユノの腕まくらにもたれていた。
ユノ「A…手の傷はどうしたの？」
A「え？」
突然そんな事を言うから動揺してしまう。
ユノ「ごめんな。見るつもりは無かったんだけど、さっきAのスマホにかかってきた着信の相手と、その直ぐ後に来たLINEの文面を少し見た。」
A「…」
ユノ「キム・ジェジュンからだったよ。」
A「…ジェジュンから？」
忘れていた。
スマホを置きっぱなしにしていた。
まさかユノに見られてたなんて。
ユノ「俺の事務所に入ること、もう一度考え直してって書いてあった。」
A「…っ 違うの！ジェジュンとは…」
ユノ「…疑ってる訳じゃない。Aの涙の理由を知りたいんだ。」
樹里さんの代わりにモデルになったことは言ってはいけない社外秘だ。
いくらユノでも話せない。
ジェジュンとのキスの事も。
A「この傷は…ジェジュンには関係ないの。私の不注意でシウォンさんのカメラを壊してしまって…」
ユノ「カメラ？」
A「シウォンさんの大事なカメラの管理を任されていたのに…鍵をしていた筈の部屋に後輩の女の子が…それでカメラを…」
ユノ「壊された？」
A「彼女はジェジュンの事をずっと好きだったから…きっと私とジェジュンの仲を誤解しているんだと思う。」
ユノ「キム・ジェジュンの事務所にって話は？」
A「少し前に…ジェジュンの事務所に来ないか？って誘われたの。ちゃんと休みも取れるし、今の仕事より待遇も良いからって。」
ユノ「A…」
A「私ね…ダメダメだった。主任なんて肩書きで、一人前に仕事してるような気になってたけど…皆に迷惑かけて。ジェジュンにも、チャンミンにも…」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年11月4日 1時
