271)目覚め< You side> ページ21
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う…なんだか体が痛い…
あれ？いつの間に私ベッドに？
時計を見るとPM10時。
リビングからはボソボソと誰かの話し声が聞こえた。
確か…
家に着いてソファに座った。
その後の記憶が全くない。
だんだんとはっきりしていく頭。
A「っ？ 誰っ！？」
誰もいる筈のない家のリビングの灯りがついていて人の話し声がする！
慌てて起き上がると、ぐらっとめまいがした。
「A？起きたのか？」
スッと扉が開いて、そこに立っていたのは…
A「ユノ！？？」
※
※
ユノ「全く覚えてないの？」
A「うん。ソファに座ったとこまでは覚えてる…」
ユノ「高熱出して大変だったんだよ？医者に来てもらって点滴もして。」
A「ほんとに！？」
ユノ「ほら。」
自分の腕を見ると点滴の跡。
A「本当だ…全く覚えてない…」
ユノ「医者は疲労からくる高熱だって言ってた。ちゃんと眠れてなかっただろ？」
A「あの…ユノはどうしてここに？」
昼間見た光景が脳裏をかすめる。
ユノ「メール気がついたのが遅くて…慌てて電話しても全然出ないし。シムさんに連絡したら、家に帰った筈だって。それでここに来てみたら、テレビの音はするのに全く反応無いから心配で…」
A「全然気がつかなかった…」
ユノ「シムさんがここの管理人に連絡して開けて貰ったんだ。そうしたらソファーで…」
A「…」
ユノ「呼吸してるの確認するまで、生きた心地がしなかったよ。」
A「ごめんなさい。心配かけて。もう大丈夫。ぐっすり眠ったし。」
ユノ「まだちょっと熱いよ。点滴で一時的に下がってるだけかもしれないから無理はするな。着替えた方がいいな。汗かいて気持ち悪いだろ？」
着替える前にシャワーを浴びたいと我儘を言って、ユノに支えられながらバスルームに行った。
ふらつくと危ないから一緒に入るというユノを説得して、さっと汗を流してリビングに戻った。
ユノ「すぐ食べれそうなもの買っておいた。食べられそう？ 」
A「ユノも食べてないんでしょう？何か食べないと。」
ユノ「座ってて。適当に温めるから。」
お言葉に甘えてソファーで待つことに。
テレビをつけると、深夜のニュース番組が始まった。
画面は昼間見た光景を映し出していた。
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作者名：mari
| 作成日時：2018年11月4日 1時
