･･:*:･Chandelier それぞれの愛し方 6･･:*:･ (ページ17)

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267)胸騒ぎ2< YN side> ページ17

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キーロックを外す4桁の暗証番号を思い付く限り入れてみた。

Aの誕生日、Aの電話番号どれもはじかれて

途方に暮れていた時に電話が鳴った。

ユノ「もしもし！シムさん！」

チャンミン「チョンさん。ヌナと会えましたか？」

ユノ「それが…インターフォン押しても返事がない。でもテレビの音がしてるんだ。中にいるかもしれないのに…」

チャンミン「俺もさっきから電話かけてるんですが出ません。そこは会社の寮になってるマンションなので、管理人に連絡して行って貰います。少しだけそこで待っていてください。」

ユノ「わかった。シムさん、ありがとう。」

電話を切ってから10分ほど部屋の前で待っていると、管理人らしい男性がやってきた。

管理人「チョンさんですか？マスターコードで解錠します。」

ピーッ

扉が開くと戸惑うことなく部屋の中に入って行った。

リビングの入り口にはスーツケースがそのまま置かれていて

ユノ「やっぱり帰ってる」

よく見ると、つけっぱなしのテレビの前にあるソファーから白い腕だけが見えていた。

その光景に背筋が凍った。

ユノ「…A？寝てるのか？」

恐る恐る近づくと、ソファーに座った体制のまま上半身だけ横たわっていた。

ユノ「A…A、起きて。ごめんな。勝手に入った。」

ユノ「メール気がつかなくて…ごめん。」

A「ん…」

俺の声に反応したのか少しだけ顔を上げた

ユノ「え？」

顔が赤い。それに息も苦しそうで。

ユノ「A？どうした！？大丈夫か？」

慌てて手を握ると

ユノ「熱い…」

ユノ「A！おい、わかるか？しっかりしろ！」

部屋の中は冷えきっていた。暖房も付けずに、帰るなりここで眠ってしまったのか。

慌てて部屋の暖房をつける。

隣の寝室に行ってベッドを整えると、Aを抱きかかえて寝室に運んだ。

上着を脱がせてボタンをゆるめる。

ありったけの毛布と布団をかけ、温めた。

冷蔵庫に少しだけ残っていた氷でタオルを冷しておでこに乗せると、少しだけ表情が和らいだ。

体温計も無いので計れないけど、結構な高熱だと思う。

俺は迷うことなくドンヘに電話をしたんだ。

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