･･:*:･Chandelier それぞれの愛し方 6･･:*:･ (ページ16)

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266)胸騒ぎ1< YN side> ページ16

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ソヨンを自宅まで送って、会社に戻る車内でプライベートのスマホをチェックする。

ユノ「え？」

今回の騒ぎで心配した友達から電話やメールが鬼のように入っていた中に埋もれて、Aからのメール。

慌てて確認すると、今朝のものだった。

《ユノおはよう！忙しいと思うのでメールにしました。実は帰国の予定が早まって。これから帰国します。気がついたらメールしてね！》

ユノ「嘘だろ…」

もう時刻は16時30分。

とっくに飛行機は着いている筈。そのまま会社に行ったのか？家に帰ったのか？

俺は慌ててAのスマホに電話をかけた。

pull pull pull …

pull pull pull…

何度コールしても電話に出ない。留守電にもならなかった。

ユノ「そうだ…」

シムさんが一緒かもしれないと、シムさんの所に電話をかけてみた。

2コールで電話に出てくれたシムさんは、まだ日本にいるらしい。

チャンミン「予定が早まって、ヌナは今朝の飛行機で帰った筈なんですが…連絡無いんですか？」

ユノ「メールが入ってたんだけど、バタバタしていて今気が付いたんだ？何度電話しても出ないし。シムさんが一緒ならと思ってた電話したんだけど…」

チャンミン「おかしいですね。迎えに行った僕の上司がヌナの家まで送ったと連絡をくれたんです。家に帰っている筈なんですけど…」

何だか嫌な予感がして。

運転手さんにAの家の住所を告げて、そこに向かって貰った。

ユノ「シムさん。これから家に行ってみます。また連絡します。」

チャンミン「僕も諸々片付けて明日には帰りますが…色々あってヌナは相当気力も体力も消耗していると思うので…」

ユノ「…わかった。ありがとう。」

※

※

Aのマンションの前で車を降りて、運転手には帰ってもらった。

エントランスのインターフォンからAの部屋の番号をコールしても返事は無い。

買い物にでも行ったのか？

そんな時、ちょうどマンションの住民が帰ってきて、俺はその人の後ろについてエントランスを入った。

部屋の前に到着し、インターフォンを押しても返答はない。

耳をすますと部屋の中からテレビの音が聞こえてきた。

ユノ「いるのか？」

《色々あってヌナは相当気力も体力も消耗していると思うので…》

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さっきのシムさんの言葉を思い出し、嫌な予感がしたんだ。