240) 変身< You side> ページ40
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時間がなくてここ数ヶ月美容院にも行ってない。
放置してバラバラに伸びた髪がキレイに切り揃われていく。
樹里ちゃんは短めフワフワのボブヘアーだったけど私に似合うわけないのに。
メイク「髪を巻いている間に、お化粧もしちゃおっか！」
A「いえ、後ろ姿しか撮らないんですよ！」
メイク「いいじゃない！絶対に似合うわよ！私に任せて♪」
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※
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メイク「完成ー！目を開けていいわよ。」
メイクさんの声に恐る恐る目を開けると、そこには見たこともない自分がいた。
A「あ…」
メイク「寝不足かしら？肌荒れしてるしクマもすごいけど、メイクでなんとか(笑)」
A「本当に…私…ですか？」
メイク「いやぁねぇ(笑)本当にAさんよ。元々素材はいいからね。これなら樹里には負けないと思うわ。さぁ、次は着替えよ！急ぎましょう！」
衣装さんが持ってきてくれた服は、カジュアルだけど素敵なAラインのワンピース。
夕焼けのような色の。
当然だけど樹里ちゃんのイメージで用意したもの。
衣装「うん。Aさんにはこれがいいわね！急遽あなたが着るって言うんで、派手な飾りを取ったのよ。」
A「そうなんですか？」
衣装「あの子、ブリブリフリルやら、ごちゃごちゃしたアクセ付けたがるのよ。ジェジュンさんのイメージに合わないって言ってるのに。」
A「そうだったんですか…すいませんでした。」
衣装「あなたが謝る事無いわ。最初はあなたの事もジェジュンさんのコネでここに来たって聞いてたから嫌な女かと思ってたんだけど。今は応援してる。頑張って！」
A「あ…ありがとうございます…」
衣装「やだー！泣かないで！メイク崩れちゃう！」
着替えを済ませて、泣いたせいで崩れちゃうメイクを直して、準備が完成したのは一時間半後。
衣装は色んな補正してもらったけど、靴だけはどうにもならなくてブカブカだった。
メイクさんに連れられて皆がいる部屋に向かう。
死刑台に送られるような気分…
メイク「お待たせしました！準備出来ました！さ、Aさん！」
心臓が口から出る！
部屋の中にいた全員が一斉に振り向いた。
チャンミン「…」
ジェジュン「…」
シウォン「ふっ…」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年7月7日 0時
