･･:*:･Chandelier それぞれの愛し方 5･･:*:･ (ページ25)

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225)母親の愛<YN side> ページ25

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結局ドンヘはあの男を告訴せずに、最後まで酔った末の事故だと言い張った。

この事件に俺を一切関わらせないために。

被害者が認めない以上、警察はどうにも出来ずに、俺を襲ったあの男は釈放された。

まだ動けないドンヘの頼みで、釈放されたあの男の母親に会いに来ていた。

母「本当にっ！本当に申し訳ありませんっ！全て私の…私のせいなんです！」

待ち合わせしていたカフェで、俺の顔を見るなり土下座して謝る母親。

平日の昼間で人が少ないとはいえ、店内にいた客は何事かと振り返った。

ユノ「おばさん。立って下さい。僕は話をしに来ました。詫びはドンヘに…怪我した友人にしてやってもらえますか？」

荒れた手の上に額を擦り付けて、息子の為に必死に謝る。

あの男だって、罪を犯したのは母親を助ける為だ。

やり方は間違っていたとしても。

頭を下げ続ける謝り母親の肩を支えて、椅子に座らせた。

ユノ「どんな理由があれ、僕の大切な友人を傷つけた事は簡単に許せません。」

母「はい。わかっています…どんな償いでも…」

ユノ「ではこれから、僕と一緒にユン家に行ってもらえますか？そして今日限りユン家との関わりを絶って下さい。」

母「え…」

ユノ「心配いりません。息子さんは犯罪者にはなりませんでした。今なら…まだやり直せます。二度と弱味につけこまれる事が無いように、ユン家の仕事はやめてください。」

母「でも…弁償が…」

ユノ「それも僕に任せてもらえますか？」

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おばさんと共に通りに出ると、タクシーを拾い乗り込んだ。

スマホを取り出して、ある人に電話をかける。

タクシーは繁華街を抜けて、高級住宅街に入っていった。

いかにも成金が好みそうな門構えの家の前でタクシーは止まった。

以前にも一度来たことがある。

あの時は真夜中だったから、おばさんには会わなかったけど。

タクシーを降りて門の前に立つと、初老の男性が近づいてきた。

男「お待ちしてました。チョン・ユンホさんですね？」

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