223)タイミング悪い<CM side> ページ23
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シウォン「今日はここまで。皆さんありがとうございました。」
他のスタッフは休んでいたけど、俺たちは休める筈もなく。
トイレと水分補給意外は働きっぱなしだった。
でもそれはシウォンさんも同じで。
いや、シウォンさんの緊張感は一切途切れる事も無く。
どんな体力してるんだ。あの人。
樹里「今日は申し訳ありませんでしたー！ありがとうございましたー！」
嘘のように回復した樹里さんは、俺たちの横をすり抜けて軽い足取りで出口に向かう。
ユリ「あの子には振り回され過ぎだわ。」
西村「ちょっと目に余るようになってきたな。」
チャンミン「…」
確かに。
胃痛だ、貧血だと理由をつけては休憩したがって、タバコの臭いをプンプンさせて帰ってくる。
西村「彼女のマネージャーには、俺からも話しておくよ。勝手にジェジュンの画像をSNSにあげられて、カンさんも困ってるみたいだし。あれ？Aは？」
チャンミン「撮影の片付けを手伝ってます。シウォンさんが自分の機材を他の人間に触らせなくて。」
西村「気に入られたもんだな。シウォンさんは気難しくてアシスタントも長く続かないので有名なのに。」
ユリ「こっちの仕事をテキトーにされるのは困るんですけど。」
西村「その分はチャンミンが働いてるだろう？ケチくさいこと言うな。」
Aヌナは誰より動いてる。
シウォンさんを気持ちよく動かすのが、この撮影を成功させることだとわかってるから。
ユリさんの根拠の無いヌナ批判に呆れて反論する気にもならず。
さっさと片付けて帰ろうとAヌナの所に行こうとすると
「あの…お疲れ様です。Aは？」
すっかり私服に着替えてメイクを落としたジェジュンさんが顔を出した。
チャンミン「Aさんはシウォンさんの片付けを手伝っています。」
ジェジュン「車で待ってると伝えてください。」
チャンミン「あー…でも…」
ジェジュン「ちゃんと家まで送りますから。」
…マジかよ。
タイミングが悪いって。
ユリさんが真っ赤な顔で俺を睨み付ける。
チャンミン「…いつ終わるかわかりませんよ？」
ジェジュン「大丈夫です。来るまで待ってると伝えてください。」
チャンミン「…わかりました。」
ジェジュンさんが去るのを追うように、ユリさんもこの場を離れた。
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224)本当の理由<You side>→←222)殺人的スケジュール<CM side>
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作者名：mari
| 作成日時：2018年7月7日 0時
