222)殺人的スケジュール<CM side> ページ22
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シウォン「A、レフ板もうちょい下に向けて。」
A「ここですか？」
シウォン「そうそう。やっと俺のやり方を覚えてきたな。」
スタジオ撮影が始まり、寒さやギャラリーの目から解放されたものの、何故かシウォンさんが撮影スケジュールを巻きたいと言ってきて。
ロケの部分の変更は今更出来ないから、スタジオ撮影のスケジュールが殺人的になった。
ジェジュンさんだって忙しいだろうに、そこはカンさんが上手く調整をして。
A「私も早く韓国に帰りたいから嬉しいよ。」
朝のタクシーの中でもスマホをずっと握っていた。
ユノさんと喧嘩でもしたのか？
樹里「あの…ちょっと休憩させてもらえませんか？貧血が…」
A「え？大丈夫ですか？少し休みましょう？シウォンさん、いいですよね？」
シウォン「…ちょっと休憩します。」
一緒に控え室に行こうとするAヌナを断って、樹里さんはマネージャーを引き連れて控え室に戻っていった。
ユリ「しらじらしい…何が貧血よ。」
チャンミン「…」
おそらくAヌナ以外は全員気がついているだろう。
樹里さんはおそらくニコチン切れだ。本人は必死に隠してるだろうけど、かなりのヘビースモーカーで、長時間吸えないとイライラするらしい。
A「大丈夫かなぁ…樹里ちゃん…」
この鈍感具合いがヌナらしいっちゃヌナらしいんだけど。
シウォン「A、ジェジュンさんのひとりのカットだけ先に撮るぞ。」
A「わかりました。」
シウォンさんのこれだけの指示で、ヌナは全てわかっているかのように動くから長年のパートナーみたいに見える。
そんな二人を見るジェジュンさんも苛立ちを隠せてなくて。
ジェジュン「スタッフさんたちも少しは休憩しないと。朝からまともに休んでないでしょう？」
シウォン「緊張感を切らせたくない。休みたい奴は休んでもらっていい。」
ジェジュンさんは、朝から動きっぱなしのAヌナを休ませたかったんだろうけど、そんな風に言われたらAヌナが休める筈もなく。
樹里さんが戻ってくるまでの30分の間、ぶっ通しで撮影は続いた。
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作者名：mari
| 作成日時：2018年7月7日 0時
