216)留守電<You side> ページ16
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チャンミンに家の前までタクシーで送ってもらい、家族を起こさないようにこっそりと部屋に入ったのは明け方の3時過ぎ。
チャンミン「ヌナ。暖かくして早く寝てください。おやすみなさい。」
韓国ほどじゃないけど、部屋の中まで寒くて凍えそうだった。
何より心が寒い。
《あの絵コンテ、Aさんが描いたんですってね？ジェジュンさんとの思い出ですか？それとも妄想？》
ユリちゃんの言葉が突き刺さる。
早くユノの声が聞きたくて、着替えもしないうちにスマホをタップした。
pull pull pull…
何度目かのコールで、無機質な留守電に切り替わる。
A「ぐっすり眠ってるのかな…」
迷った挙げ句、もう一度タップしても同じように留守電に切り替わる。
きっと疲れてぐっすりと眠ってるんだろうな。
A「ユノ…今戻りました。おやすみなさい。いい夢を見てね。」
小声で留守電を入れると、途端に脱力してしまった。
こんな時間にお風呂に入ったら家族を起こしてしまうから、パジャマに着替えてメイクを落として、布団に潜り込んだ。
あの時、チャンミンが割って入ってくれなかったら、私は何も言い返せずにいただろう。
そんな私をチャンミンはきっと呆れている。
A「強くならなきゃ…」
チャンミンに嫌な役回りをさせてしまったり、ユノに頼ってばかりはいられないんだ。
目を瞑るとあっという間に引き込まれた。
※
※
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母「A！A！起きなさい！チャンミン君が迎えに来てくれてるわよ！」
A「うー…ちゃ…チャンミンっ！？？」
自分でも驚く位の勢いで跳ね起きた。
母「酷い顔ね(笑) チャンミン君、下でご飯食べてるから、早くシャワー浴びて来なさいよ！」
A「わ、わかった！」
マッハの速さでシャワーを浴びて、着替えて下へ降りていくと、チャンミンはご飯を食べながら武と談笑していた。
もちろん日本語で。
A「…っ！チャンミン！来るなら来るって！」
母「あら。ちゃんと今朝メール貰ったわよ。あんたを起こしてやってくれって。だから朝食に誘ったの。」
チャンミン「お母さん、この卵焼きとっても美味しいです！」
母「そう？沢山食べてね！いっぱい作ったから。」
い、いつの間にメールアドレス交換したのよ！
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217)馴染むチャンミン<You side>→←215)許せない<YN side>
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作者名：mari
| 作成日時：2018年7月7日 0時
