232)彼の気持ち<You side> ページ32
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ジェジュン「うまいだろ？」
A「うん！美味しい！」
テーブルの上には乗りきれないくらいの料理が並び
次々とジェジュンが私のお皿にどんどん取り分ける。
A「ちょっと待って！もうちょっとゆっくり…」
ジェジュン「こういうのは勢いで食べないと入らないの！ほら、野菜も食べな！」
A「ジェジュン、全然食べてないじゃない。」
ジェジュン「こんな時間に食ったら、明日の撮影、顔がパンパンになるじゃん。」
A「…私だって顔パンパンは困る…」
私のお皿にはどんどん料理を取り分けるくせに、自分のお皿には野菜がちょこんと乗っているだけで…
自分だってお腹空いてるはずなのに。
A「ジェジュン…私ももうお腹いっぱいで…お持ち帰りさせて貰ってもいい？」
ジェジュン「もうギブ？やけに少食だな。ひょっとして俺に気を使ってる？」
A「や…そういうわけじゃ…」
ジェジュン「俺は大丈夫。慣れてるし。撮影終わったら死ぬほど飲んで食ってやる。」
撮影もシウォンさんがかなり巻いてくれたおかげで、あとロケを1日こなすのみとなっていた。
外で撮影するロケではジェジュンが自分のカメラでも沢山撮影をしていて、その画像も使われるんだと。
前回のMVの撮影でジェジュンの撮影した動画が好評だったから。
ジェジュン「やっぱ、食べにくいか。目の前でガン見されてたら(笑)」
A「ジェジュン…ありがとう。ごめん、心配かけちゃって。主役に心配かけるなんて、スタッフ失格だよね。」
ジェジュン「…スタッフとして誘った訳じゃない。」
A「え？」
ジェジュン「言ったろ？春になって海外の仕事が落ち着いたらもう一度…」
A「…」
ジェジュン「お前を迎えにいくって。」
ジェジュンの大きな瞳が私を真っ直ぐに捉える。
さっきまでの和やかな雰囲気は一瞬で無くなってしまって、私たちの回りだけ空気が止まってしまったみたいだった。
A「あの…ジェジュン…私ね…」
ジェジュン「なーんてね！今は友達として心配してるだけ！」
急におちゃらけたジェジュンは私のお皿にどんどん料理を入れだして、
ジェジュン「それ以上痩せたら、更に色気無くなるぞ。」
自分のお皿には山盛りのサラダを入れた。
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233)人の気も知らないで<CM side>→←231)兄の真意2<YN side>
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作者名：mari
| 作成日時：2018年7月7日 0時
