199)汚い世界<YN side> ページ49
.
安藤「話というのは、実は君に会って貰いたい男がいてね。不遇の子供時代を過ごしたんだけど、自分の夢を叶えて今や世界中を飛び回る有名人なんだ。君たちの夢の参考になるかと思って。」
ユノ「そうですか。是非会ってみたいです。」
安藤「彼は韓国人なんだ。偶然今は日本にいるらしい。」
ユノ「そうなんですか？」
安藤「でも有名人は忙しいらしくてな。体が空くのは2週間後らしいんだが、その時にまた連絡をしてもいいかな？」
ユノ「はい。勿論です。調整します。」
2週間後と言えばAの仕事も終わる頃だし。ちょうどいい。
安藤「ところで…先日、君のお父さんの秘書という人から連絡があったよ。紹介したい人がいると。」
やっぱりな。
俺との約束なんて最初から守るつもりなんて無いんだろう。
安藤「交渉は全てユンホ君を通してと返事しておいたけど良かったかな？」
ユノ「はい。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。今後も何を言われてもそのように返答して頂けますか？」
安藤「わかったよ。でもいいのかい？君の立場が悪くなるなら、会うことくらいはやぶさかでは無いけど」
ユノ「いえ。安藤さんに迷惑をかけたくはないので。」
今までも韓国内の企業をソヨンの両親に引き合わせた事で、ノウハウを盗まれたり買収されてしまったり、たくさん迷惑をかけてきたんだ。
安藤さんをそんな事に巻き込むわけにはいかない。
安藤「今日はもう帰るのかい？」
ユノ「はい。今日は無理矢理に休暇を取って日本に来たもので。2週間後また来ます。」
安藤「そうか。その時は楽しい話が出来そうだ。楽しみにしているよ。」
安藤さんに見送られて会社を後にする。
そのまま朴さんに空港まで送ってもらって、あらかじめ予約していた飛行機に乗り込んだ。
空港までの社内では、朴さんが
朴「チョンさん。失礼ですが… あなたのお父様の秘書から僕にも連絡がありました。安藤様とあなたが話した事を報告するようにと。勿論、そんなことをするつもりはありませんが。」
どこまで汚いんだ。
無視をしていればいい。その時はそう思っていた。
まさかAもろとも巻き込まれる事になるなんて、この時は想像もしていなかった。
.
200)撮影開始！<You side>→←198)安藤さん<YN side>
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 327人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
