186)満たされる<You side> ページ36
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ユノ「A…愛して…る…」
ユノの熱いものが私に入ってくる。
最初はやはり少しキツくて。
捕まったユノの背中に爪を立ててしまう。
A「んっ…はぁっ…」
ユノ「ちゃんと息して？」
ユノは優しい。
自分本意に私を抱いたりはしない。
しばらくして息を整え、ユノを見上げると額に汗をかいて苦しそうに笑う。
ユノ「…動いてもいい？」
小さく頷くと、ゆっくりと動き出した。
好きな人と繋がる幸せ。
律動の度に押し寄せる幸せを噛み締める。
このままユノの一部になってしまえばいいのに。
A「ユノ…わ…わたし、すごくしあわせだよ…」
心が満たされて、溢れでた言葉。
するとユノの動きがピタッと止まった。
ユノ「……」
A「…ユノ？」
アーモンドのような目がじっと私を見てフッと笑った。
ユノ「A…俺も…幸せ過ぎて…怖いくらいに幸せで。絶対に離さないから覚悟して。」
そう言って動きを早めたユノに、置いていかれないように必死でしがみついた。
ふたりで同時に満たされて、乱れた息を整えてしばらくして我に返ると急に恥ずかしくなる。
それはユノも一緒だったみたいで、お互い赤くなった顔を隠すように私を胸の中にすっぽりと抱き込んだ。
ユノ「はぁー……行かせたくない。けど待ってるから。早く俺の所に帰ってこい。」
A「うん。頑張るよ。出来るだけ早くユノの所に帰るから。」
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ユノ「送っていこうか？」
A「ううん、タクシーで行くから平気だよ。」
結局ギリギリまでベッドの中にいて、慌ててシャワーを浴びて出勤の準備をした。
A「ユノは直ぐに韓国に帰るの？」
ユノ「せっかく来たから安藤様に連絡してみようかと思って。まぁ、パクさんが居ないとダメだけどね。」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
