152) 不自然なメール<YN side> ページ2
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A日本 4日目
毎朝おはようのメールをして、おやすみのメールで一日が終わる。
《おはよう！ユノ。日本はいい天気だよ！韓国に比べたら寒さもぜーんぜん楽勝！》
《ユノはまだ仕事かな？おやすみー！私の夢を見てねー！》
不自然なくらいに仕事の話をしないし、無理して明るく振る舞っている気がする。
まりが電話をしてこないのは、なにかしら理由があるような気がして。
こちらからもかけられずにいた。
ドンヘ「なぁ、そんなに心配ならお前が行ってやったら？」
ユノ「うわっ！なんだよお前！急に現れるな！てか、ここはお前の部屋じゃない！営業部は3階だろうが！」
ドンヘ「つれないねぇ…お前が何処に行ってもスマホを離さずに、ため息つきまくってるって会社中の噂になってるから来てやったのに。」
ユノ「…」
ドンヘ「お前を待たせる人は誰だってな。全く暇な女どもめ。」
ユノ「わかったよ。気を付ける。」
ドンヘ「本当だぞ。たった一言で会社を潰しかけたソヨンの怒りの矛先がもしAちゃんに向いたらどうなるか、お前考えてみろ。」
ユノ「…わかった。」
ドンヘ「それとな。頼まれてたAちゃんの弟君の就職先なんだけど、俺の中学の時の同級生が音楽事務所に勤めてる。日本語が出来る奴を探してたらしくて、会ってもいいって言ってるけど。」
ユノ「本当か！？ 後で早速、武くんに連絡してみるよ。」
ドンヘ「ところでさ。ちょっと気になる話を聞いたんだ。ジニョクさんがさ、最近たまに姿を眩ますらしくて。
ユノ「兄貴が？」
ドンヘ「たまーにふらっとどっかに行っちまうって。2〜3時間位すると帰って来るらしいけどな。」
ユノ「ふーん。」
ドンヘ「どこで何してるのか秘書にも言わないらしい。」
いい気なもんだな。
来月は婚約式なのに、きっと母親たちに任せっぱなしなんだろ？
日取りだって、ソヨンの母親が決めたみたいだし。
その時、俺の頭の中はAの事で一杯で、深く考えていなかったんだ。
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作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
