098）好きだ<YN side> ページ47
.
A「ユンホさん！このイチゴ甘くて美味しい！」
ユノ「おかわりする？(笑)」
酒の勢いも手伝って少しだけ陽気になった俺達は、色んな話をした。
いつの間にかAさんの敬語も無くなってる。
Aさんの家族は東京の下町で小さな工場をやっていて、ご両親と弟がひとり。
弟さんは年が離れていてまだ大学生なんだって。
A「小さい頃は可愛かったのに、最近は生意気なの！」
ユノ「Aさんの弟さんならイケメンなんじゃない？」
A「どうだろう？もう3年以上会ってないから。でも私に影響されたのか大学で韓国語を勉強していて、韓国で働くって言ってるみたい。」
ユノ「へぇー それは楽しみだな。」
姉弟で俺の母国を好きになってくれるなんて、幸せこの上ない。
A「弟は私と違って優秀だから(笑)」
ユノ「Aさんも凄いよ。あの安藤様を納得させるなんて。本当は半分諦めてたんだ。破棄されても仕方ないと思ってた。」
A「安藤様は最初から破棄する気なんて無かったんだと思う。安藤様もユンホさんが好きなんだよ。」
ユノ「…Aさん。聞いてもいい…かな？」
A「なに？」
ユノ「あの時…安藤様に夢を聞かれた時…何て答えたの？」
Aさんも安藤様も日本語で話していたからわからなかった。それに朴さんもクスクス笑うだけで訳してはくれなかったし。
帰りがけにこっそり聞いても、「Aさんに聞いてください」としか。
A「それは…答えないとダメ？」
ユノ「教えてほしい。」
A「…チョンさんの夢を手伝いたいと…」
ユノ「え？」
A「そう言ったの。」
本当に！？
ユノ「Aさん…それって…」
A「ははっ…ちょっと酔っぱらっちゃったかなぁ… お水…」
立ち上がってキッチンに向かおうとしたAさんの手を掴んだ。
ユノ「待って！」
驚いてその場に立ちすくむAさんを引き寄せた。
ユノ「Aさん。俺、Aさんの事が好きだ」
.
099）今日という日を忘れない<YN side>→←097）二人だけの祝賀会<YN side>
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 408人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mari
| 作成日時：2018年1月31日 23時
