094）私の夢2<You side> ページ43
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安藤「君たちの夢は？」
通訳するのも忘れるくらいに動揺してしまった。
朴さんが冷静に対応してくれて。
ユンホさんに頭を下げた。
ユンホさんはきっとわかっている。安藤様が何を聞きたいのか。それでもユンホさんは思いを語らなかった。
安藤「Aさんは？」
安藤様の問いかけに一瞬悩んだけれど、意を決して
A「私は…チョンさんたちの夢をお手伝いをしたいです！」
安堂様の口元が緩んだ。
A「ダメでしょうか…」
思わず口から出たのは知性の欠片もない言葉で。
日本語の会話にユンホさんとドンヘさんはポカンとしているし、日本語のわかる朴さんは笑いを堪えている。
安藤「ククッ、駄目じゃないと思うよ。いや、Aさんは面白い(笑)」
A「すいません…」
安藤「謝る必要はない。きっかけなんてどうでもいいんだ。まずは行動すること。理想や綺麗事をいくら並べても、何も始まらない。」
安藤様はユンホさんの目を真っ直ぐに見て
安藤「君たちの話はよくわかった。契約の件は予定通り進めるよ。」
えっ？
驚いて唖然とする私を見かねて朴さんが通訳をしてくれた。
ユノ「安藤様…本当に宜しいのですか？」
安藤「私も経営者の端くれだよ。君の会社の事はそれなりに調べさせてもらってる。君が一族だと言うことも最初からわかってた。」
ユノ「…申し訳ありません。隠すつもりは無かったんですが…」
安藤「わかってるよ。そんなものを武器にしたくなかったんだろう？私はね、付き合う会社との契約は人を見て決める。アルバイトの面接と一緒なんだよ。」
ユノ「…」
安藤「人を見る目はあるつもりだ。君たちと一緒に仕事をしたくなった。それだけだよ。」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年1月31日 23時
