076）話しておきたいこと2<YN side> ページ26
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ユノ「俺の兄貴とソヨンとの結婚話が進んでいる。実は…俺はうちの会社の創業者の家系で…現社長の息子なんだ。」
A「え！？」
ユノ「ごめん。今まで黙ってて。」
固まるAさんを前に、次の言葉が見つからない。
A「あぁ…だから…」
ユノ「？」
A「何となくだけど…重たいものを背負ってるんじゃないかと思ってました。」
ユノ「Aさん…」
A「それに、クリスマスイブなのに急に部屋が取れたりしたのも変だなって。」
ユノ「…」
A「話してくれてありがとう。ユンホさん。でも…またナポリタンに誘ってくれますか？」
ユノ「…あたりまえ(笑)」
俺が社長の息子だと知ると、だいたいの人は付き合い方が変わる。
ずっと変わらないでいてくれるのはドンへくらいで。
Aさん。
君はどう思った？
それから。
兄貴とソヨンの結婚は事実上の事業提携となること。
財閥と親類関係になるということは政治家とのパイプも出来ると言うこと。
財閥一族のソヨンの親が安藤様とパイプを持ちたがっているという事をAさんに話した。
A「つまり、安藤様にとっては財閥と業務提携をするユンホさんの会社との契約は、リスクが発生する可能性もあると言う事？」
ユノ「そう。今日はそれを安藤様に伝えに来たんだ。予想外に安藤からAさんを指名されたから、めんどくさい事に巻き込む結果になってしまったけど…」
A「…」
ユノ「Aさんがうちの社員では無いと言うことも、安藤様には正直に話すよ。いざというときには朴さんが控えていてくれているから安心して。何が起こったとしても、Aさんの責任じゃない。だからプレッシャーに思わないで欲しい。」
A「うん…」
ユノ「でも…Aさんがいてくれるだけで心強い…」
A「誠心誠意話せば、きっと解ってくれると思う。」
ユノ「そうだといいんだけど…」
《おーい！そろそろ移動するぞー！！》
下の階からドンへの叫び声が聞こえる。
ユノ「行こうか。一旦ホテルに行って荷物置いて打ち合わせしよう。」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年1月31日 23時
