065）独占欲<YN side> ページ15
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ドンへ「で、こんな遅くに俺を誘ったわけ？」
いつものバーにドンへを誘った。
ユノ「あの家に居たくなかったから。」
《会社から急ぎの用件で》
そんな言い訳をして実家を後にした。
ドンへ「まあ、いいけど。お前の奢りな。」
ユノ「わかってる。恩に着るよドンへ。いつ誘っても来てくれるのはいつまでたっても彼女が出来ないお前だけだ。」
ドンへ「ほっとけ。で？また何か親に言われたのか？」
ユノ「ああー ソヨンの両親に安藤様を紹介しろと。」
ドンへ「それはまずいだろ。まだ契約も交わしてないし。安藤様はそういうの嫌うんじゃないか？俺達だって足しげく通ってやっと話を聞いてもらえただろ？」
ユノ「…だよな。でも親父は言い出したら絶対に引かないから。」
ドンへ「まずいな。それで機嫌を損ねたら今までの苦労が水の泡だぞ。」
ユノ「わかってる。何とか契約を早められないか？俺が直接日本に行くよ。」
ドンへ「わかった。交渉してみるよ。」
なんだかんだ言ってドンへは頼りになるんだ。
ドンへ「ところで、ソヨンのほうは大丈夫なのか？お前への執着も笑い事じゃなくなってきたな。」
ユノ「マリッジブルーなんだろ？結婚前に不安になるって言うやつ。今日も兄貴は自分を愛してないとか言い出して…」
ドンへ「…」
ユノ「しきりにAさんの事を気にしてるし。」
ドンへ「お前、それまずいんじゃねーの？ ソヨンがお前の歴代の彼女たちに何をしたか思い出して見ろよ。」
ユノ「Aさんは…彼女じゃないから。」
ドンへ「お前がAちゃんを好きなら同じ事だろーが！！あぁ…神様、この鈍感ヤローを何とかしてください！」
ユノ「なんだよ？どういう事？」
ドンへ「ソヨンはお前が好きだってことだよ！」
ユノ「え？だってソヨンは兄貴を…」
ドンへ「それが愛なのか、ただの独占欲かは知らないが、お前を手放したくないんだろうよ。」
ユノ「…」
何を勝手な事を。
ドンへ「少なくとも。ソヨンがお前の気持ちを知ったなら、Aちゃんに危害が加わらないように気を付けろ？」
ユノ「…わかったよ。」
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066）尊敬するよ<YN side>→←064）一度お別れ・・・<You side>
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作者名：mari
| 作成日時：2018年1月31日 23時
