057）何が？<CM side> ページ7
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ﾁｬﾝﾐﾝ「ヌナ？」
車に戻ってきたAヌナは顔面蒼白だった。
A「ごめんね。遅くなった…。」
ﾁｬﾝﾐﾝ「いえ…」
さっき声をかけてきたカンさんという男。
あの人と話をしてから様子がおかしくなったんだ。
《ジェジュンならいませんよ。》
ヌナの顔色がさっと変わった。
ジェジュンというのは、この事務所のトップスターのキム・ジェジュン？
ヌナと関係が？
ﾁｬﾝﾐﾝ「ヌナ。顔色が悪いです。大丈夫ですか？」
A「…うん。ちょっと…貧血かな？気分が悪くて…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「このまま家に送ります。報告書は僕が書いておきます。」
A「でも…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「連日、誰かをおんぶするのは嫌ですから。」
榊さんに直帰すると連絡を入れて、Aヌナと僕の住むマンションに向かった。
助手席でじっと何かを考えこむヌナは、手のひらの絆創膏をぎゅっと押さえている。
無意識に。
ﾁｬﾝﾐﾝ「ヌナ。そんなに傷を押さえたらダメです。」
A「あ…」
絆創膏には薄く血が滲んでいた。
マンションの前に車を停めた。
ﾁｬﾝﾐﾝ「部屋まで送ります。」
A「大丈夫だよ。ありがとうね。ﾁｬﾝﾐﾝ…」
助手席から一人で降りようとするヌナを引き留めた。
ﾁｬﾝﾐﾝ「一緒に行きます。」
Aさんを支えながらエレベーターに乗った。
6階のAさんの部屋の前まで行くと
ﾁｬﾝﾐﾝ「気分が悪くなったら呼んでください。僕は会社に戻ります。」
A「…うん。ごめんね。本当にありがとう。」
ﾁｬﾝﾐﾝ「直ぐに横になって。」
小さく震えるヌナを見送ってドアを閉めた。
何があったんだろう？
Aヌナをここまで動揺させるようなこと。
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作者名：mari
| 作成日時：2018年1月31日 23時
