078)圧倒される<You side> ページ28
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朴「着きましたよ。」
A「うわ…」
ここって…有名な◯◯ホテル…だよね?
朴「チェックインしてきます。」
豪華なロビー。
ソファーに腰掛けるユンホさんは絵になるけれど、私は落ち着かない。
ユノ「Aさん、疲れた?」
A「ううん、圧倒されてるだけ…」
ユノ「安藤様との約束は18時だから、少し休むといいよ。出掛ける前に少しだけ打ち合わせさせてもらえば。」
A「ううん、ちゃんと打ち合わせさせてください。戦力にはならないかもしれないけど…」
ユノ「…うん。ありがとう。Aさん。」
朴さんが居てくれたら、私なんて必要ないかもしれないけれど
少しでもユンホさんの役に立てるなら。
朴「お待たせしました。部屋に行きましょうか。」
ちょっとチャンミン似のボーイさんに金色のカートで荷物を運んでもらい
豪華なエレベーターが止まったのは高層階。
広い廊下にフカフカの絨毯。
朴「Aさんの部屋はこちらです。」
A「はい。」
ボーイさんが開けてくれた部屋に入っていくと
A「!!」
見たこともない大きなベッドがある広い部屋。
ガラス張りのお風呂が付いていて、窓の外には東京の景色が一望出来る。
A「…」
唖然として立ち尽くしていると
ユノ「Aさーん。俺とドンヘは向かいの部屋だからねー!」
廊下の方からユンホさんの声が聞こえた。
慌てて部屋の外に出て
A「ユ、ユンホさん!このお部屋、間違えてませんか!?」
ユノ「ん?間違えてないと思うよ?俺たちツインだからこっち。」
ユンホさんの指差す部屋の中を見ると、確かにツイン。
でも部屋の大きさもこっちの方が全然狭い、ちょっと広めのツインルームだった。
A「ユンホさん!あのお部屋、豪華過ぎて!私がこっちでいいです。」
ユンホ「えー?俺、ドンヘと同じベッドで寝るの嫌だ(笑)」
A「や、でも…」
ユンホ「Aさん、これはバイト代だよ。通訳のギャラは出せないからね。だから遠慮せず受け取って?」
ドンヘ「寂しかったらいっしょに寝てあげるよー!Aちゃん!」
部屋の奥からドンヘさんの声だけがして
ユノ「…相手にしなくていいから。」
呆れた顔でポソッと呟いた。
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作者名:mari | 作成日時:2018年1月31日 23時