070）日本行き決定<You side> ページ20
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良かった！
本当に良かった！！
ユンホさんが、会社内で立場を悪くしてしまったんだと思ったら居てもたってもいられなくて。
ユノ「あっははー！違うよ！Aさん、その逆！ 安藤様がね、是非、次の通訳もAさんにって指名してきてて。」
体から力が抜ける。
ユノ「ごめんね。ドンへのが曖昧な言い方をしたんだろ？」
A「あーいえ(笑) ユンホさんが困ってるとしか聞かなかったから。私が勝手に勘違いしただけで。すいません！」
確かに。ドンヘさんは詳しい事は何も言ってなかったのに、ユンホさんが困ってると聞いたら動揺しまくって勝手に勘違いしたんだ。
うわ、めっちゃ恥ずかしい！
聞けば、安藤様との契約を早める必要が出来たとかで。
先日の会合はあんなに穏やかなやりとりだったのに？
少しだけ疲れているように見えるユンホさんの顔を見ても、何か大変な事が起こっているような予感がした。
A「ユンホさん。私行きます。日本に。」
今日は木曜日。週末ゆっくりやろうと思ってた仕事も、今から頑張れば何とかできるかも。
A「週末なら大丈夫です。今のところは仕事も入ってません。」
ユノ「本当に！？無理してない？」
A「実は私、何年も日本に帰ってなくて…親にも顔を見せてないんです。だから…」
ユノ「そっか。それならお願いしようかな？契約は土曜日だから、後はゆっくりすればいいよ。」
断られるかとも思ったけど、親にも会いたいからと言ったらすんなりとOKしてくれた。
安心したら急にお腹がすいて、少し冷めてしまったナポリタンを二人で食べ始める。
A「本当に美味しい(笑)」
ユノ「だな。」
ドンヘさんオススメのナポリタンは本当に絶品だった。
私はカフェオレ、ユンホさんはクリームメロンソーダを注文して、予想通りに反対に置かれたのが可笑しくて二人でクスクス笑いあった。
A「あ、こんな時間だ。行かなきゃ！」
ユノ「Aさん。巻き込んでごめんな。詳しい事はまた連絡するから。」
A「はい。」
早く会社に戻って仕事を仕上げないと！
またナポリタンを食べに来ようねって約束をして、お互いの会社に向かって歩き出す。
重要なミッションを引き受けたというのに、週末が楽しみで仕方がなかった。
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071）金浦発東京行<YN side>→←069）勘違いの彼女2<YN side>
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作者名：mari
| 作成日時：2018年1月31日 23時
