050) 可愛い後輩<You side> ページ50
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翌日
オフィスに出勤した私は、榊さんに前日の業務の報告をした。
榊「悪かったな。急に一人で行ってもらって。先方から礼の電話を貰ったよ」
A「そうですか。」
昨日の事がずっと引っ掛かっていた。
ユンホさんは前に進めた、スッキリしたと言っていたけれど、彼女の様子からするととてもそんな風には見えなかったし。
私を追いかけてきてくれた事でまた拗れてしまうんじゃないかと。
榊「そういえば今日から来るらしいぞ。俺たちの仲間。」
A「ホントですか！？わー！歓迎会しないと！」
榊「そろそろ来るんじゃねえか？」
うちの会社の韓国支社はパートさんやアルバイトを除くと、榊さんと私の二人だけ。
必然的に私はパシリになるわけで。
仲間が増えることをずーっと待ち望んでいたから嬉しくて！
可愛い子だといいなぁー！
コンコン。
榊「お？来たか？」
ノックの音がしてギッと古い木の扉が開くと
「失礼します。」
入ってきたのは腰を曲げないと頭をぶつけるんじゃないかってくらい長身の男の子。
A「はい…ご用件は？」
「今日からこちらでお世話になりますシム・チャンミンです。」
A「えっ！？」
榊「おおー！入れ入れ！宜しくな！俺は榊、こいつはA！」
A「…」
榊さんの勢いに若干引きながらも、その男の子は部屋に入ってきた。
榊「おい、A。なに突っ立ってるんだよ！」
A「や、だって…」
榊「お前まさか、女の子が来ると思ってたの？」
A「…」
当たり。
榊「俺、女の子が来るなんて一言も言ってねえぞ(笑)」
そうだ。私が勝手に勘違いをしていた。後輩は女の子だって。
榊さんに促されてソファーに座るシム君は、半分呆れ、半分イラッとした顔で私を見ている。
まあ。確かに可愛いには間違いないか。
スッと立ち上がったシム君は私の前までやってきて
「宜しく御願いします。高城A先輩。」
ニヤッと笑いながら、右手を差し出した。
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作者名：mari
| 作成日時：2017年12月26日 0時
