検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:276,936 hit

037)再会1<YN side> ページ37

.



ユノ「どういうことだ?」




部下「すいません部長!通訳を頼んだ女性が年末の交通渋滞で遅れていて!」





ユノ「通訳無しじゃ話にならない!どれだけ大事な接待だかわかってるだろ!代わりの人間を手配しろ!あと30分しかない!」




部下「はい!す…すぐに!」





ドンヘ「まぁ、落ち着けよ!ユノ。」





ユノ「落ち着いてられるか!一年以上かけてやっと口説き落としたんだぞ!」







冗談じゃない。

この日のために俺の大事な部下たちは寝る間も惜しんで準備してきたんだ!





日本の大手企業とのプロジェクト。



候補にも無かったうちの会社をパートナーにしてもらうために、どれだけ苦労したことか。



最終日の今日は先方の最高責任者と日本料理屋で会食。



そこで合意が取れれば全てが上手く行く筈だったのに。






ユノ「もう一度内容を打ち合わせしよう。出来るだけ時間を引き伸ばせ。通訳を代打でも話せるようにわかりやすく変えるんだ。」




部下「わかりました。」







少し頭を冷やそうと、部屋を出て店の外に向かう。




店の玄関を出たところで、同じように接待されたんだろう団体の客がいた。






「キム様。本日はありがとうございました。日本の料理はいかがでしたか?」



「とてもおいしかったよ。榊さんに宜しく伝えてください。」



「はい。気をつけてお帰り下さい。」





そんな韓国語のやり取りが聞こえた。






客をタクシーに乗せ、深々と頭を下げている女性にどこか見覚えがある気がして。





タクシーが行ったのを確認して頭を上げた女性の顔を見て、俺は心臓が止まるかと思ったんだ。






ユノ「Aさん!?」






自分で思っていたよりも大きな声が出てしまい、自分に驚いた。





A「えっ!?チョンさん??」





Aさんも固まって目を丸くしている。







きっちり着こなしたビジネススーツに、ひとつに結わいた髪。



あの時とは全然雰囲気が違った。







ユノ「Aさん…また会ったね。」





.

038)再会2<YN side>→←036)傷<You side>



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (512 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
619人がお気に入り
設定タグ:東方神起 , ユノ , ジェジュン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mari | 作成日時:2017年12月26日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。