019)先に進むためのお守り2<YN side> ページ19
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ユノ「これは俺が先に進むための御守りなんだよ。」
ドンヘ「お前、女子か!高校生か!?」
ユノ「うるさい。」
ドンヘ「お前さぁ、冗談抜きで外にも目を向けてみな?ソヨンを忘れるための彼女じゃなくて。相手を思うと胸が痛くなるくらいの恋愛してみろよ。」
ユノ「…胸が痛くなる?」
チクッ
その時、また俺の脳裏にはAさんが浮かぶ。
自分に自信がないと言った彼女。泣いてる顔も笑ってる顔もあんなに可愛いのに。
彼女を抱いたのは同情なんかじゃない。
抱いてくれなんて言われなくてもきっとそうしてた。
止まらなかったんだ。
愛おしくて。
あの時抱いた説明のつかない感情は、立派に恋だったのに。
今さら気がつくなんて。
ユノ「ドンヘ…俺さ。恋したかもしれない。」
ドンヘ「は?」
ユノ「でももう遅い… バカだな、俺。本当に。」
ドンヘ「…遅いかどうかなんてわかんないさ。話してみな。力になる。」
それから俺は、Aさんとの出会いの事をドンヘに話した。
お互いの相手にフラれて一緒に食事してもらったこと。
Aさんの苦悩。
Aさんを抱いた事も。
ドンヘ「何で連絡先聞かなかったんだよ。ずっと起きてたんだろ?」
ユノ「Aさんの負担になりたくなかった。ふと我に返ったときに罪悪感を持ったら可哀想だし。Aさんが目を覚ました時、明らかに動揺してるのがわかったから。だから手を放した。」
ドンヘ「まあ、お前らしいっちゃお前らしいな。で?どうする?探すのか?」
ユノ「いや。Aさんとの約束通り、お互いに辛い恋愛を止めて先に進むことが出来たら…きっとまた会えるさ。」
ドンヘ「やー 天下のチョン・ユンホにそんな風に言わせる女とか、見てみてえな。」
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作者名:mari | 作成日時:2017年12月26日 0時