014）説明のつかない感情<YN side> ページ14
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俺は最初からAさんに見惚れてた。
健気に彼を待つ姿に。
A「…」
ユノ「…」
お互いの目を見つめあう。
視線がそらせない。
体が勝手に動いてた。
Aさんの潤んだ瞳に吸い込まれるように、熱を持った瞼にキスをした。
泣いて赤くなった可愛い鼻にも
ぷっくりと膨らんだ唇にも。
このまま帰したくは無かった。
Aさんを振り回す彼の記憶を少しでも消し去りたかった。
ユノ「Aさん。クリスマスイブを嫌な思い出にするの止めよう？辛い恋は今日でお終いにしよう？」
A「チョンさん…」
戸惑ってるのか？ それでもお互いに視線は反らせない。
すると、置き場に困っていたAさんの右手がゆっくりと俺の唇に触れる。
俺の中でブレーキが壊れる音がした。
ユノ「Aさん…」
俺の唇に触れるAさんの手をつかむと、その綺麗な指先にキスをして
細い腰を抱き寄せ、慈しむように唇を重ねた。
A「んっ…」
小刻みに震えるAさんを頬を撫でながら何度も何度も。
ユノ「綺麗だよ。Aさん」
口説いてるわけじゃない。
本当にそう思ったんだ。
ほんの数時間前に知り合った女性とこんなことになるなんて、今までの俺ならあり得ない。
でも、側にいたくて。
癒してあげたくて。
これはソヨンに対する感情とも全く違う、自分でも説明のつかないものだった。
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015）抱いて欲しい<You side>→←013）温かいキス<You side>
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作者名：mari
| 作成日時：2017年12月26日 0時
