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009)後悔1 <You side> ページ9

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穴があったら入りたいってこういう事を言うんだな。





女性トイレに入って、鏡で自分の情けない顔を見ていたら急に泣けてきて、嗚咽していたら吐き気がしてトイレに籠ってたなんて…


チョンさんに言えない。








Dr「気分はどうかな?」





A「はい。もう大丈夫です。」






Dr「お疲れのようだからお酒はほどほどに。胃腸薬を出しておきますから。水分はきちんととってね。」




A「…はい。本当にお騒がせして申し訳ありませんでした。」






お医者さんと看護師さんが出ていった。









きっと私、酷い顔してる。





ホテルで用意してくれた部屋は広めのダブル。




クリスマスイブの夜に、急にこんな部屋が空いていたなんて奇跡だ。








ベッドを出て洗面所で鏡を覗くと、


滲んだマスカラ

腫れぼったい目




女子力の欠片もない。





人生28年間の中で最低最悪のクリスマスイブになった。






すべてを洗い流してしまいたい。



そんな衝動にかられてさっぱりと顔を洗った。









チョンさんにお礼を言って帰ろう。



家で待つと言っていた彼には会いたくないから、どこかで朝まで時間を潰せばいい。





チョンさんに繋いでもらおうとフロントに電話をかけようとしたところに









ピンポン!



部屋のチャイムが鳴ってドアを開けると







ユノ「Aさん。大丈夫?気分はどう?」




A「チョンさん!」





ユノ「起き上がって平気なの?。まだ横になってたほうがいい。疲れてたんだろ?」




心配そうに身長差の分だけ顔を傾けて話をしてくれるチョンさん。




でも部屋には入ろうとはしなかった。







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作者名:mari | 作成日時:2017年12月26日 0時

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