あなたがやっぱり好きでした 2【N.K】 (ページ7)

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周りからの目線ページ7

正門に見える

三つの人影。

あれ、三人とももう来てるのかな…。

「あっAちゃーん！」

真っ先に

近づいていく私に気づいたのは相葉ちゃんだった。

両手をブンブン振ってくる。

あなたねえ。

正門にいるって約束してたし

私はどうみてもそっちに向かってるんだから

そんなに大声出さなくても…。

そんな私の心の声なんて届くはずもなく

「こっちこっちー!」

相葉ちゃんは

大きく手招きをする。

周りにちらほらいる相葉ちゃんファンからの目線

気づいてないのかな?

私が思いっきり下の名前にちゃん付けで呼ばれてたら

絶対何かと思われるから…。

それ以前に

理沙と私が

あの人気者の相葉ちゃんと二宮くんと

校門で待ち合わせて

おしまいには一緒に帰る約束をしちゃってること自体が大問題。

絶対に明日誰かに

どういう関係か質問責めにされるんだろうな…。

またしてもため息をついてから

「お待たせ」

と声をかけた。

「はいはい待ちましたよ本当にね」

二宮くんは嫌味っぽく言ってから

「ため息ついてたら幸せが逃げるよ」

ってふふっと笑った。

「A、遅かったね?」

理沙も言ってくる。

一方の相葉ちゃんは

「よかったーAちゃん来てくれたー」

なぜか

安堵の表情で笑ってた。