あなたがやっぱり好きでした 2【N.K】 (ページ37)

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褒め言葉ページ37

バタバタって

音がつきそうな走り方で

理沙が寄ってくる。

「落ち着きなよ。

どうしたそんな慌てて」

興奮気味の彼女をそうなだめてみると

「これで興奮せずにいられるかっ」

なぜか怒られた。

「さっきも言ったけど！

ホントすごいじゃんA！」

「…どーも?」

適当に返事をすると

両肩を持ってぐわんぐわん揺らされた。

「ちょっと」

やんわりと手を外すと

「ああごめん」

手は離してくれたものの

「セリフ言わされてた後も行ったけど。

めっちゃ歌うまいじゃん！」

なおのこと

私との距離を縮めて迫ってくる。

…褒められてるはずなのに

なんか尋問されてる気分。

「理沙ちゃんAちゃんにひかれてるよー」

その時後ろから

あっけらかんとした声がして

相葉ちゃんが現れる。

「でもわかるよ～その気持ち。

ニノもAちゃんもハンパなく歌うまかったし

めっちゃデュエット綺麗だったもんね」

そう

目をキラキラさせて言ってきてくれる

相葉ちゃんの後ろから

「本人を目の前にして称賛の嵐とはねえ」

皮肉っぽい口調だけど

嬉しそうな二宮くんがヒョコッと顔をだした。

「と、いうことで。

監督さん演出さん曰く相性がいいとのことなので、ね」

改めてよろしく

そうアイドルみたいな笑顔で言ってくる。

…ダメだ。

こんなカッコ良くて可愛い人と

明日から毎日練習とか

心臓がもたないかもしれない。