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決める過程 ページ35
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録音してた?
教室が一瞬ざわめく。
「ごめんね勝手に。
言っといたほうがいいかなとは思ったんだけど、
やっぱり言っちゃったら
恥ずかしがって皆
あんまり真剣に
やらなくなっちゃうんじゃないかって思って」
この通り。
そう言いながら
二人は頭を下げる。
そうは言っても
そこまで怒ってる人はいないんじゃないかと思う。
多分後で配役決定する時に
使う用だったんだよね?
だったら別に
悪用されるわけじゃないんだから
いいんじゃないかな。
「でさ、話戻すんだけど」
櫻井くんが
申し訳なさそうに
皆を制して話しだす。
「俺らの中ではすぐに決定したの。
野獣役はニノって」
松本くんも
こっくりと頷く。
「光栄ですね」
隣でぼそっと
本当に小さな声で
二宮くんが呟く。
また耳が赤くなってるような気がしなくもない。
「そこからだったんだよね」
今日何回目?って感じだけど
またしても
櫻井くんと松本くんは顔を見合わせた。
「ベルもね。
ほぼAさんに確定だったんだけど」
「そんなすっぱり決めちゃっていいものかと」
まあそうだよね。
「だから候補の子を、二、三人。
順番に、ニノの歌声と同時再生してみたの」
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作者名：りぃん | 作成日時：2017年8月26日 11時
