あなたがやっぱり好きでした 2【N.K】 (ページ23)

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異議の有無ページ23

朝

貼ってただけで十分なのに！

お腹いっぱいになるぐらいの

視線を頂戴したのに！

なんでまた

女子たちの気持ちを逆撫でするようなことをするかなあ…。

私は心の中で

頭を抱える。

ひょっとして、あれか?

櫻井くんと松本は

自分たちと

相葉ちゃんと二宮くんが

女子からすごく人気だってことに

気づいてなくて

事の重大さにも気づいてないのか?

二宮くんの名前の隣に

並んでる私の名前を見て

私に殺意を抱いてる人が

この教室内にいったい何人いることか。

私…

無事に文化祭まで生きぬけるかなあ…。

不安になってきた。

「はーい皆静粛にー」

櫻井くんが

パンパンと手を叩く。

ガヤガヤと騒いでた皆は

あっという間に静まり返って

彼と松本くんに注目した。

「配役のことだけど」

言いながら

櫻井くんが教室内を一瞥する。

「異議がある人、いる?」

誰も、手はあげない。

でも

一部の女子は首をふらない。

異議

あるんだろうね?

私がベル役だってことに対して…。

「…はい」

一人が

遠慮がちに手をあげた。

「役を辞退したって人は、いないんですか?」

そう言うと

その子と

そのまわりの子が

私をちらりと見る。

私に

辞退してほしい

ってことだよね

きっと。