あなたがやっぱり好きでした 2【N.K】 (ページ18)

今日:6 hit、昨日:19 hit、合計:36,880 hit

先生の名言をページ18

「俺らの中に主役が二人とのいるなんてすごいね?」

ってるんるんで

スキップになりかてる

足取りの相葉ちゃん。

「色々と意外な展開ですねー」

遠い目をしながらも

どこか楽しんでいる感じの

オーラが出てる二宮くん。

「私が相葉ちゃんを追いかけて、相葉ちゃんがAを追いかけるとかっ」

少し嫉妬の入り混じった視線を

私に向けながら

頬を膨らませる理沙。

そして

「なんで私が…」

今だに現実を受け止めきれずに

ブツブツ呟く私。

「Aっ危ない目になっちゃってる」

理沙が現実に引き戻してくれたものの

やっぱりしっくりこない

私がベル役だという事実。

「まあ、さ」

相葉ちゃんが言う。

「決まっちゃったことじゃん?

今更足掻いても無駄だし。頑張ってみようよ、皆。ねっ?」

前向きな言葉に

少しだけ気が楽になった。

「そうだね。

ほら、いつだったか我らの大野先生も言ってたじゃん?」

二宮くんが

人差し指をたてる。

「今目の前にあることを頑張れない奴が何を頑張れるんだ」

全然似てない口真似に

少し笑ってしまう。

「あに笑ってんの」

二宮くんは

軽く私を睨んでから言う。

「ともかく。別に他の何かを頑張りたいって言ったわけではないけども。

とりあえず頑張ってみよ。今は各自の役を」

うん…。

そうだね。

「それじゃ。よろしくベルさん」

「…よろしく野獣さん」

茜色の空の下

私たち四人はお互いの役を呼びあって

握手を交わした。