あなたがやっぱり好きでした 2【N.K】 (ページ11)

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いかつい人ページ11

「はい、やってよニノ！」

「なんで俺なのよ…」

フってきた相葉ちゃんに

不満気な顔と声をしつつも

「それではまーくんの発表です。

どぅるるるるるる」

なんだかんだでちゃんとやってあげる、

ツンデレ二宮くん。

「だん！」

二宮くんが言った瞬間

相葉ちゃんが叫ぶ。

「ガストンです！」

ガストン…。

「ガストン?」

理沙がこくっと首を傾げると

芸人さんのごとく

相葉ちゃんはずるっと大袈裟に滑る真似をした。

「そんな、知らないとか悲しいこと言わないでよ?理沙ちゃあーん」

って

今度は泣き真似。

ガストン…

あっ、あれか。

なんか筋肉隆々の

ベルに猛アタックする男の人?

「ほら、理沙、あれだよ。

ベルに告りまくるいかつい人」

あってるかわからないけど

試しにそう説明してみる。

「もーうAちゃん言い方悪い！

確かにそう言っちゃえばそれまでだけど、他に言い方あるじゃん！」

相葉ちゃんがそう

抗議してくるから

多分あってるんだな。

…ふーん。

相葉ちゃんがあの

ガストンかあ。

うん。

想像できなくもないな。

…ん?

ちょっと待てよ。

そこまで考えて

一旦自分の思考を停止した。

相葉ちゃん、ガストン。

私、

どうやらベルになってしまった。

うわー。

相葉ちゃんに言い寄られてふる役とか。

理沙にフルボッコにされそう…。